バッテリー交換しなきゃ…ボクの車は34B17Lか
あれ?34B17Lの互換品として売っているのは40B19Lみたいだし、型番違うのに互換関係はどうなってんだ?
結局どれを選んだらいいんだ?おすすめが知りたいよう
34B17Lについての互換やおすすめを紹介するよ
あなたにぴったりのバッテリーがきっと見つかるはず
私はバッテリー開発経験があり、バッテリーの型番・型式について熟知しています。
バッテリーの特性や各社の設計の違いについても知識があります。
この記事の内容は以下のとおり
- 34B17Lとは(型式について解説)
- B17LとB19Lの互換関係について解説
- サイズピッタリのB17Lバッテリーのおすすめ3選
- 高性能重視のB19Lバッテリーおすすめ3選
- 基本性能重視の40B19Lバッテリーおすすめ3選
この記事を読めばB17Lバッテリーまたは互換するB19Lバッテリーの購入が迷いなくできるようになり、購入に失敗して損することがなくなります。
おすすめの結論から言います。
B17Lバッテリー、B19Lバッテリーのおすすめは以下のとおり。
サクッと決めちゃう方は以下のリンクから確認してみてください。
サイズピッタリのおすすめ34B17L
高性能重視のおすすめ60B19L
基本性能重視のおすすめ40B19L
互換についての考え方や、どんな理由からおすすめを選んだかを知りたい方は記事を読み進めてみてください。
34B17Lバッテリーとは
34B17Lとは「JIS規格で定められたバッテリー型式の呼び方」です。
まずは34B17Lの数字やアルファベットがなにを意味しているか解説します。
以下にJIS規格の型式の見方をまとめました。
34は性能ランク
先頭の「34」は性能ランクを表します。
性能ランクとは「RC:容量」と「CCA:低温始動性能」から計算されるバッテリーの性能を表す指標です。
この数字が大きいほどバッテリーの性能が高いと考えてよいです。
性能ランクについてくわしく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
>>バッテリーの「性能ランク」を徹底解説!
B17はサイズ・形状
「B17」の部分でバッテリーのサイズ、つまり大きさと形状が決まります。
B17サイズはカーバッテリーの中でも特に小さいサイズで一部の軽自動車などに使用されます。
Lは端子位置
型式の最後の部分「L」は端子位置を表します。
端子位置には「L」と「R」があり、LとRでは端子位置が逆になります。
端子位置のLとRについては以下の記事で解説しているのでご参考ください。
>>【解決】バッテリーのLとRの違い、プラスマイナス見分け方、LとR間違い対処法
34B17LとB19Lバッテリーの互換関係
B17同士の場合は性能ランクが高い方が小さい方の互換になる
28B17Lと34B17Lなど先頭の数字だけが違うバッテリーは互換関係があります。
なぜなら先頭の数字は性能を表しているだけでバッテリーサイズは同じだからです。
性能ランクが大きいバッテリーはその数字よりも性能ランクが小さいバッテリーの互換になります。
B17とB19の場合は搭載スペースに注意
34B17Lと40B19Lの場合、性能ランクは「34」よりも「40」の方が大きいので40B19Lは互換バッテリーになりそうです。
しかし、「B17」よりも「B19」はバッテリーの長さ部分が2cm大きいので注意が必要です。
性能的には互換するものの搭載スペースに余裕がなければB19Lに交換することはできません。
基本的にB17LよりもB19Lの方が流通量が多く値段が安いことが多いので、搭載スペースに問題なければB19Lへの交換を検討しましょう。
まとめとして、イメージしやすいようにB17LとB19Lの互換関係を以下に示しました。
先頭の数字が大きいものが互換になるが、サイズに注意
先頭の数字が大きいバッテリーは性能が高いので、数字が小さいバッテリーの互換になります。
B19LはB17Lの互換になる場合が多いですが、B19とB17はサイズが異なるので、搭載スペースに注意が必要です。
いくつか例をあげて説明します。
例:34B17Lは28B17Lの互換になる
34B17Lの「34」は28B17Lの「28」よりも大きいので、純正28B17Lのクルマに34B17Lを取り付け可能です。
34の方が28よりも大きいので34B17Lは28B17Lの互換になります。
例:B19LはB17Lに対し、性能は互換するが、サイズに注意
B19LとB17Lの関係はどうでしょうか。
B19LはB17Lよりもサイズが少し大きく性能的に上回っているので、性能的には互換します。
ですが、B19Lの方が長側面の長さが2cmほど長いので搭載スペースに余裕があるかを確認しましょう。
上図のようにB19LはB17Lバッテリーに対して、性能的に互換しますが、サイズには注意が必要です。
例:34B17Lは26B17Rの互換にならない
末尾のLとRが異なる場合はどうでしょうか。
L、R違いは端子の位置が逆なので搭載できません。
上図のように先頭の数字は大きくても34B17Lは26B17Rの互換にはなりません。
サイズぴったりB17Lバッテリーのおすすめ3選
34B17Lの互換品を選ぶときに、搭載面でのトラブルを防ぎたい方は、サイズぴったりな同じ型式の34B17Lを選ぶのをおすすめします。
サイズぴったりなら取り付けられないトラブルが防げますが、デメリットもあります。
メリットは「取り付けられないトラブルが防げる」
34B17Lを選べばサイズは同じB17Lなので、サイズぴったりで搭載面で全く問題ありません。
デメリットは「特殊品扱いなのでB19Lよりも価格が高い」
B17Lを採用している車種は多くありません。そのため、採用車種が多く汎用品として出回っているB19Lよりも価格が高い場合が多いです。
搭載スペースが許すならB17LからB19Lへの交換を検討する方がメリットは大きいです。
搭載面での心配がある方にはB17LからB17Lへの交換の方が良いため、34B17Lのおすすめ3選を紹介します。
1位:34B17L GSユアサ HJシリーズ
おすすめ1位は34B17L GSユアサ HJシリーズです。
1位とした理由はGSユアサは国内シェアトップのバッテリーメーカーゆえに信頼性が抜群だからです。
HJシリーズは汎用品で対応できない新車搭載特型品を扱うシリーズで純正品からの交換に対応した製品。
安定感のあるGSユアサ HJシリーズを選んでみてはいかがでしょうか。
気になった方は以下のリンクからチェックしてみてください。
2位:34B17L Panasonic SPシリーズ
2位は34B17L Panasonic SPシリーズです。
Panasonicといえばブルーバッテリーのカオスを思い浮かべる方も多いかと思いますが、B17Lのような特型品番はSPシリーズでラインナップされています。
人気のPanasonicブランドはカオス以外のシリーズもオススメです。
製品保証は3年または6万kmで最長レベルの保証となっており、クオリティの高いグレードの製品。
ブランド力や基本性能の高さからPanasonic SPシリーズを選んでみてはいかがでしょうか。
3位:34B17L エナジーウィズ(旧昭和電工マテリアルズ) Vspec
3位は 34B17L エナジーウィズ(旧昭和電工マテリアルズ) Vspecです。
GSユアサやPanasonicと同じ国産バッテリーで製品保証などのスペックも同等であり、特に遜色なく使用可能です。
GSユアサやPanasonicほど知名度がないですが、歴史ある国産ブランドであることに変わりはなく多くのカーメーカーも採用しているバッテリーメーカーの製品。
性能的には互角なので、1~3位どれを選んでもほぼ差はなく、好みで選んでも問題ないといっていいでしょう。
高性能B19Lバッテリーのおすすめ3選
搭載スペースに余裕があるなら、34B17LからB19Lに交換するのがオススメです。
B19Lバッテリーを選ぶ基準はいろいろと考えられますが、
わたしの提案は「性能を基準に選ぶ」です。
高性能品は性能ランクの高さで選ぶ
高性能品を選ぶポイントはズバリ「性能ランク」です。
同じサイズなのに性能ランクが高いのは
- バッテリー設計の作り込みがいい
- 材料費をかけて作り込んでいる
失敗しないバッテリー選びをするなら性能ランクを基準にしてみましょう。
性能ランクの高さを基準にしたオススメ3選をご紹介します。
1位:60B19L Panasonic caos Blue Battery
おすすめ1位は60B19L Panasonic caos Blue Batteryです。
1位とした理由は性能ランクが「60」であり現在市販されているB19Lバッテリーでトップクラスだからです。
大容量が魅力のPanasonic caosは大容量ゆえに性能ランクも抜群。
性能重視なら60B19L Panasonic caosを選んで間違いなしです。
2位:60B19L BOSCH ハイテックプレミアム
2位は60B19L BOSCH ハイテックプレミアムです。
caosの性能ランク「60」と同じ性能ランク「60」であるため容量と始動性能においては互角です。
カオスとの違いはメンテナンスフリーバッテリーであるため液栓がなく、補水が不要という点です。
シビアなコンディションで使用しない普通の使い方であれば補液不要のメンテナンスフリーは管理が楽なのでメリットになります。
BOSCHは価格の安さも魅力なのでコスパ優先という方はBOSCHハイテックプレミアムを選んでみてはいかがでしょうか。
3位:60B19L GSユアサ ECO.R ハイクラス
3位は 60B19L GSユアサ ECO.Rハイクラスです。
性能ランクは1位のカオス、2位のハイテックプレミアムと同じで「60」なので、性能的には互角。
GSユアサは国内シェアトップなので、実績を考慮すれば他のバッテリーと甲乙つけがたいところです。
ECO.Rを3位にした理由は、Panasonic caos やBOSCHの方がブランドのユーザー認知度が高く、人気・評判が高いためです。
性能的には互角なので、1~3位どれを選んでもほぼ差はないといっていいでしょう。
標準性能40B19Lバッテリーのおすすめ3選
34B17Lからの交換に60B19Lなどの性能ランクが大きいバッテリーは必要ないとお考えの方には標準性能の40B19Lをオススメします。
ここからは標準性能の40B19Lバッテリーのおすすめ3選を紹介します。
標準性能品は国内ブランド品質で選ぶ
B19Lの中で標準性能品である40B19Lは国内製造のバッテリーを選ぶことをオススメします。
なぜなら海外ブランドの廉価バッテリーは
- 「初期不良で早期にバッテリー上がりが起きた」
- 「耐久性が低くすぐ交換することになった」
といったトラブル報告が多いからです。
当然海外ブランドの安いバッテリーでも当たりを引けば長持ちするというレビューもあります。
しかし、トラブルを避けたいなら品質ばらつきの小さい国内ブランドのバッテリーをオススメします。
1位:40B19L 古河電池 Altica STANDARD
おすすめ1位は40B19L 古河電池 Altica STANDARDです。
今回紹介するのはどれも国内ブランドバッテリーであり、価格も同水準なので甲乙つけがたいです。
しかし、古河電池だけは唯一極板格子の製造方法が違い、そこに特長があるので1位としました。
古河電池の極板格子はブックモールドという手法で製造されます。
ブックモールド格子の特長は
- 機械的強度が高い
- 伝導性がよい
- デザイン自由度がある
- 腐食による伸びが発生しにくい
ブックモールドは連続製造しにくく生産性の面ではデメリットがありますが、上記のようにメリットが多く信頼度の高い極板格子だといえるでしょう。
品質がよく、性能も十分なバッテリーとして 40B19L 古河電池 Alticaを選んでみてはいかがでしょうか。
Amazonで買うなら同性能のACIESもオススメ
2位:40B19L GSユアサ BVシリーズ
2位は40B19L GSユアサ BVシリーズです。
基本性能を追求したモデルでバッテリーとしての基本性能を重視しています。
GSユアサは国内シェアNo.1のビッグメーカーであり、品質や信頼性に死角はありません。
なにごとも大手ブランドが一番という考えの方はGSユアサ BVシリーズがオススメです。
3位:40B19L Panasonic SBシリーズ
3位は40B19L Panasonic SBシリーズです。
Panasonicバッテリーといえばカオスが有名ですが、基本性能とコストを重視したモデルも存在します。
「Panasonicがいいけどカオスはちょっと値段がなぁ…」という方にはこちらのSBシリーズがオススメ。
これといった特長はないですが人気のカオスと同じ品質で製造されて、カオスよりも安いと考えればお得感があります。
Panasonic好きの方は Panasonic SBシリーズ を選んでみてはいかがでしょうか。
34B17Lバッテリーの互換とオススメのまとめ
この記事では34B17Lバッテリーの互換について説明し、おすすめのB17L、B19Lバッテリーを紹介しました。
最後にまとめておさらいします。
- 34B17Lとは「JIS規格で定められたバッテリー型式の呼び方 」
- 34は性能ランク
- B17がバッテリーサイズ
- Lが端子位置
- 性能ランクが高いB17Lは性能ランクが低いB17Lの互換になる
- 40B19Lは34B17Lに対して、性能的には互換するがサイズが大きいので搭載スペースに注意
- サイズピッタリのB17Lのおすすめは「34B17L GSユアサ HJシリーズ」
- 性能ランクが高いB19Lのおすすめは「60B19L Panasonic caos Blue Battery」
- 基本性能重視の40B19Lのおすすめは「40B19L 古河電池 Altica STANDARD」
バッテリー型番は少しとっつきにくいですが、決まりさえおさえればそれほど難しくないです。
間違った型式を買ってしまったり、性能の悪いバッテリーを買ってすぐに交換となったりしないよう、しっかり知識をつけていきたいですね。
あなたにとって役立つ情報となっていたら幸いです
サイズピッタリのおすすめ34B17L
高性能重視のおすすめ60B19L
基本性能重視のおすすめ40B19L