
バッテリーの「性能ランク」ってなんのことかよくわからないな?



バッテリーの性能ランクを上げたり下げたりするとどうなるんだろう?



このようなお悩みを解決します。
私はバッテリー開発の経験があります。
カーバッテリーの特性を熟知しているので、性能ランクについても詳しく解説できます。
この記事では、
- 性能ランクと型式の見方
- 性能ランクと容量を一覧表で比較
- 性能ランクとCCA・RCとの関係
- 性能ランクを上げる・下げる場合の注意点
を解説します。
この記事を読めば、バッテリーの性能ランクの意味がわかり、性能ランクを上げるメリットや性能ランクを下げるデメリットを理解できます。
すぐに知りたい方の結論は以下のとおり。
- 性能ランクは数字が大きいほど高性能
- 性能ランクはCCAとRCから決まる
- 交換は純正と同じサイズ・端子位置・用途区分が基本
- 性能ランクは純正と同等以上を選ぶのが安全
バッテリーの性能ランクについての総合的な記事になっています。



はじめから通して読んでも、読みたいところを目次から選んで読んでもOK。
お好みの方法で読み進めてください。
カーバッテリーの「性能ランク」と型式の見方
まずはバッテリーの型式の見方について解説します。
バッテリー型式の数字とアルファベットの意味
以下にバッテリーの型式の数字の意味をまとめました。バッテリー型式の赤枠部分の数字が性能ランクです。
JIS(通常液式バッテリー)の型式の場合


アイドリングストップ車用バッテリーの型式の場合


型式の数字「42」が性能ランク
「42」は性能ランクを表します。
性能ランクとは「RC:電気供給力」と「CCA:低温始動性能」から計算されるバッテリーの性能を表す指標です。
この数字が大きいほどバッテリーの性能が高いと考えてよいです。
性能ランクは容量そのものではない
よくある間違いは性能ランクをバッテリーの容量のことだと思っているケースです。
性能ランクは「RC:電気供給力」と「CCA:低温始動性能」の両方で決まります。
なぜ容量だけで決めないのかといえば、自動車用バッテリーは容量だけでなく始動性能も要求されるからです。
- 例えば仮に容量だけで性能ランクが決まるとしたとき、容量をめいっぱい大きくする設計をしたらどうなるでしょうか?
-
偏った設計により耐久性が悪くなり、低温始動性能も悪くなる可能性があります。
自動車用バッテリーは暑くても寒くてもエンジンを始動させる大電流を放電できることが1番の価値です。
「容量」と「始動性能」の両方がそろうことで高性能バッテリーが実現します。
バッテリー選びは性能ランクを正しく理解することが重要です。
B19・B24・D23などは本体サイズ|カーバッテリーサイズ一覧
「B19」・「B24」・「D23」の部分でバッテリーのサイズ、つまり大きさと形状が決まります。
寸法については以下の通りです。


| サイズ | 幅×高さ | 長さの目安 |
|---|---|---|
| B19 | 約129×203mm | 約19cm |
| B24 | 約129×203mm | 約24cm |
| D23 | 約173×204mm | 約23cm |
| D26 | 約173×204mm | 約26cm |
| D31 | 約173×204mm | 約31cm |
L・Rは端子位置
型式の最後の部分「L」と「R」は端子位置を表します。
端子位置には「L」と「R」があり、LとRでは端子位置が逆になります。
端子位置のLとRについては以下の記事で解説しているので参考にしてみてください。
カーバッテリー性能ランク一覧と容量表
バッテリー選びの参考になるよう、市販されているバッテリーの性能ランク一覧と対応する容量を表にまとめました。
また、各サイズのバッテリー選びの参考になる記事も紹介しますので気になる方はチェックしてみてください。
B19L・B19Rの性能ランクと容量一覧
軽自動車で多いサイズです。
B19L(R)バッテリー
| 性能ランク | サイズ | 5時間率 容量(Ah) | ブランド・商品名 |
|---|---|---|---|
| 40 | B19L(R) | 28 | Panasonic SBシリーズ 40B19L Panasonic SBシリーズ 40B19R |
| 42 | B19L(R) | 28 | ATLASBX DynamicPower 42B19L ATLASBX DynamicPower 42B19R |
| 44 | B19L(R) | 32 | GSユアサ ECO.R スタンダード 44B19L GSユアサ ECO.R スタンダード 44B19R |
| 46 | B19L(R) | 32 | 古河電池 Altica ハイグレード 46B19L 古河電池 Altica ハイグレード 46B19R |
| 50 | B19L(R) | 32 | Delkor プラチナバッテリー 50B19L Delkor プラチナバッテリー 50B19R |
| 55 | B19L(R) | 36 | VARTA(バルタ) Blue Dynamic 55B19L VARTA(バルタ) Blue Dynamic 55B19R |
| 60 | B19L(R) | 36 | Panasonic Blue Battery caos 60B19L Panasonic Blue Battery caos 60B19R |
B19では、40B19L/R前後が標準的ですが、現在は55B19L/Rや60B19L/Rなどの高性能品も多く販売されています。サイズと端子位置が同じなら、性能ランクを上げる交換は基本的に可能です
どれを選べばよいか迷ったら、B19サイズのおすすめ商品を比較した以下の記事をご覧ください。
B19Lはコチラ


B19Rはコチラ


B24L・B24Rの性能ランクと容量一覧
B19より寸法が長く、容量も大きいサイズです。
B24L(R)バッテリー
| 性能ランク | サイズ | 5時間率 容量(Ah) | ブランド・商品名 |
|---|---|---|---|
| 55 | B24L(R) | 36 | 古河電池 elgana 55B24L 古河電池 elgana 55B24R |
| 60 | B24L(R) | 46 | ACDelco Premium AMS 60B24L ACDelco Premium AMS 60B24R |
| 65 | B24L(R) | 45 | SUPER NATTO 65B24L SUPER NATTO 65B24R |
| 70 | B24L(R) | 40 | GSユアサ ECO.R ハイクラス 70B24L GSユアサ ECO.R ハイクラス 70B24R |
| 75 | B24L(R) | 44 | AQUA DREAM 75B24L AQUA DREAM 75B24R |
| 80 | B24L(R) | 46 | Panasonic Blue Battery caos 80B24L Panasonic Blue Battery caos 80B24R |
B24では、46B24L/Rや55B24L/Rから、75B24L/R・80B24L/Rへ性能ランクを上げる交換がよく行われます。ただし、LとRを間違えると取り付けられないため、端子位置の確認が必要です。
どれを選べばよいか迷ったら、B24サイズのおすすめ商品を比較した以下の記事をご覧ください。
B24Lはコチラ


B24Rはコチラ


D23L・D23Rの性能ランクと容量一覧
普通車やミニバンで多く使われるサイズです。
D23L(R)バッテリー
| 性能ランク | サイズ | 5時間率 容量(Ah) | ブランド・商品名 |
|---|---|---|---|
| 75 | D23L(R) | 52 | BOSCH PSバッテリー 75D23L BOSCH PSバッテリー 75D23R |
| 80 | D23L(R) | 52 | Energywith 国産車バッテリー 80D23L G&Yu 国産車バッテリー 80D23R |
| 85 | D23L(R) | (記載なし) | Delkor プラチナバッテリー 85D23L Delkor プラチナバッテリー 85D23R |
| 90 | D23L(R) | 56 | ATLASBX PREMIUM 90D23L ATLASBX PREMIUM 90D23R |
| 95 | D23L(R) | 60 | VARTA Blue Dynamic 95D23L VARTA Blue Dynamic 95D23R |
| 100 | D23L(R) | 58 | パナソニック Blue Battery カオス 100D23L パナソニック Blue Battery カオス 100D23R |
D23は性能ランクの選択肢が多いサイズです。55D23L/Rから75D23L/Rや100D23L/Rへ交換する場合でも、サイズと端子位置が一致していれば基本的に互換性があります。
D23サイズの互換関係とおすすめ商品は、こちらの記事で詳しく比較しています。
D23Lはコチラ


D23Rはコチラ


D26L・D26Rの性能ランクと容量一覧
大型の普通車、ミニバン、SUVなどで使われるサイズです。
D26L(R)バッテリー
| 性能ランク | サイズ | 5時間率 容量(Ah) | ブランド・商品名 |
|---|---|---|---|
| 80 | D26L(R) | 60 | ACDelco Premium SMF 80D26L ACDelco Premium SMF 80D26R |
| 85 | D26L(R) | 55 | 古河電池 elgana 85D26L 古河電池 elgana 85D26R |
| 90 | D26L(R) | 56 | ATLASBX Dynamic Power 90D26L ATLASBX Dynamic Power 90D26R |
| 95 | D26L(R) | 58 | SUPER NATTO 95D26L ATLASBX Dynamic Power 95D26R |
| 110 | D26L(R) | 64 | AQUA DREAM 110D26L AQUA DREAM 110D26R |
| 115 | D26L(R) | 75 | VARTA Blue Dynamic 115D26L VARTA Blue Dynamic 115D26R |
| 120 | D26L(R) | 50(20時間率) | OPTIMA BATTERIES RedTop 120D26L OPTIMA BATTERIES RedTop 120D26R |
| 125 | D26L(R) | 66 | パナソニック Blue Battery カオス 125D26L パナソニック Blue Battery カオス 125D26R |
D26は容量と重量が大きく、性能ランクを上げると価格も上がる傾向があります。必要以上に高い性能ランクを選ぶより、車の使用状況と予算に合う商品を選びましょう。
D26サイズの互換関係とおすすめ商品は、こちらの記事で詳しく比較しています。
D26Lはコチラ


D26Rはコチラ


D31L・D31Rの性能ランクと容量一覧
大型SUV、ディーゼル車、商用車などで使われる大型サイズです。
D31L(R)バッテリー
| 性能ランク | サイズ | 5時間率 容量(Ah) | ブランド・商品名 |
|---|---|---|---|
| 95 | D31L(R) | 56 | AISIN RED LABEL 95D31L AISIN RED LABEL 95D31R |
| 105 | D31L(R) | 64 | 古河電池 ACIES 105D31L 古河電池 ACIES 105D31R |
| 115 | D31L(R) | 64 | AQUADREAM GOLD BATTERY 115D31L AQUADREAM GOLD BATTERY 115D31R |
| 125 | D31L(R) | 72 | ATLASBX Dynamic Power 125D31L ATLASBX Dynamic Power 125D31R |
| 130 | D31L(R) | 72 | AQUADREAM PLATINUM 130D31L AQUADREAM PLATINUM 130D31R |
| 135 | D31L(R) | 80 | VARTA Dynamic SLI Premium 135D31L VARTA Dynamic SLI Premium 135D31R |
| 145 | D31L(R) | 77 | Panasonic caos 145D31L Panasonic caos 145D31R |
D31は重量が20kgを超える商品も多いため、DIY交換では持ち運びや取り付けに注意が必要です。性能ランクだけでなく、実際の重量や取っ手の有無も確認してください。
D31サイズの互換関係とおすすめ商品は、こちらの記事で詳しく比較しています。
D31Lはコチラ


D31Rはコチラ


性能ランクはCCAとRCから決まる
カーバッテリーの性能ランクは、単純な容量の大きさではありません。
エンジンを始動させる力を示す「CCA」と、電気を供給し続ける力を示す「RC」から算出される総合的な性能です。
バッテリーの性能ランクを計算式で解説
以下に性能ランクの計算式を示します。
JIS規格バッテリーとアイドリングストップ車用バッテリーの性能ランク計算式説明
計算式の分子は
- 「CCA (Cold Cranking Ampere)」
- 「RC (Reserved Capacity)」
が使われます。
CCAは「コールドクランキング電流」のことで、「電解液温度-18℃の条件で大電流放電し、30秒目の電圧が7.2Vになるときの電流値」を測定した指標です。(参考:電解液とは?)
カンタンにいえば、バッテリー上がりしやすい寒い時期でも電圧が下がりすぎずに始動できるバッテリーなのかを表す指標です。
RCは「リザーブキャパシティ」のことで「電解液温度25℃の条件で、25A放電したときに10.5Vに電圧が降下するまでの放電持続時間」を測定した指標です。
RCは「電気供給力」のこと。
性能ランクはこのCCAとRCの掛け合わせの平方根(√)をとって、2.8で割る計算をしています。
つまり性能ランクは「容量」と「低温始動性能」だけで数値が決定されます。
性能ランクと容量の違い
性能ランクと容量は、同じ意味ではありません。
たとえば「60B19L」の60は性能ランクです。容量が60Ahあるという意味ではありません。
性能ランクはCCAとRCを組み合わせた数値なので、同じ性能ランクでも、メーカーや商品によって5時間率容量が異なることがあります。
反対に、容量が同じでもCCAが高ければ、性能ランクが高くなる可能性があります。
バッテリーを比較するときは、次のように使い分けてください。
- 総合的な性能を比べる:性能ランク
- 寒い時期の始動性能を見る:CCA
- 蓄えられる電気量を見る:5時間率容量
- 電気を供給できる時間を見る:RC
性能ランクが高いバッテリーほど、エンジンの始動や電装品の使用に余裕があります。
バッテリーの性能ランクを上げるとどうなるか?
バッテリーの性能ランクは「容量」と「低温始動性能」に関する指標です。



性能ランクを上げることで4つのメリットがあり、デメリットは2つあります。
性能ランクを上げる4つのメリット
バッテリーの性能ランクを上げるメリットは以下の4つです。
- バッテリー上がりするまでの放置可能期間が長くなる
- 充電受入性に優れた商品なら燃費改善が期待できる
- 耐久性に優れた商品なら長く使いやすい
- 寒い時期のバッテリー上がりに悩まされにくくなる
① バッテリー上がりするまでの放置期間が長くなる
性能ランクを上げると、バッテリー上がりするまでの放置期間が長くなります。
なぜなら容量が大きいバッテリーは放電できる容量が大きいため、バッテリー上がりになるまでの時間も長くなるからです。
バッテリーは長期間放置すると暗電流と自己放電の影響でバッテリーの充電率が低下し、バッテリーが始動できないところまで充電率が低下するとバッテリー上がりとなってしまいます。



容量が大きいバッテリーは容量が小さいバッテリーよりも長期間放置が可能です。
※長期放置し続けても絶対大丈夫という意味ではありませんのでご注意ください。放置し続ければいつか必ずバッテリー上がりします。
② 充電受入性に優れた商品なら燃費改善が期待できる
性能ランクが高いバッテリーには、充電受入性を高めた商品もあります。
充電受入性が高いと、走行中に発電した電気を効率よく蓄えられます。充電制御車ではオルタネーターの発電時間を抑えられるため、燃費改善につながる可能性があります。
また、容量が大きいバッテリーと小さいバッテリーにおいて、
- 充電率が同じ
- 設計仕様が同じ
という条件で充電受入性を比較すれば、容量が大きい方が有利です。
充電受入性が良くなれば燃費改善につながる可能性があります。
③ 耐久性に優れた商品なら長く使いやすい
性能ランクが高い上位グレードには、耐久性や充電受入性を高めた設計が採用されている商品もあります。
このような商品は、充放電を繰り返す環境でも劣化しにくく、結果として長く使える可能性があります。
また、容量が大きいと耐久性が良くなる可能性があります。
なぜなら、容量が大きい方が、同じ電流条件で充放電したときの放電が深くならないから。
鉛バッテリーは「深い放電に弱い特性」があり、放電深さが深くなる容量が小さいバッテリーは劣化が早くなります。
放電深さが浅くなる容量が大きいバッテリーは劣化が抑制されて長く使える場合があります。
④寒い時期のバッテリー上がりに悩まされにくくなる
冬場にバッテリー上がりを経験してバッテリー交換を余儀なくされた方もいるかと思います。
バッテリーは低温になると性能がガクンと下がります。
低温に弱いのは電池の宿命ですが、電池メーカーの開発努力で低温性能は向上を続けて性能ランクも向上しています。
低温性能は寒冷地の方にとっては死活問題となる必須の性能です。



寒い地域に住んでいる方は性能ランクを重視することを推奨します
性能ランクを上げるメリットを重視するならカオスバッテリー
性能ランクを上げるメリットを紹介しましたが、性能ランクを重視するならPanasonicのカオスバッテリーがオススメです。
なぜなら市販されているどのバッテリーよりも性能ランクと大容量を重視したバッテリーだからです。
以下はアイドリングストップ車用バッテリーのQ-85サイズでの比較です。
の容量比較-1.png)
の容量比較-1.png)
カオスバッテリーの性能ランクは他が「85」であるのに対して「105」。容量も一番大きいです。
性能ランクの高いバッテリーならカオスバッテリーです。気になった方は以下のリンクからチェックしてみてください。
カオスバッテリーに関する記事も書いているので興味のある方はチェックしてみてください。


性能ランクを上げすぎるデメリットはある?
性能ランクを上げるデメリットは以下の2つ。
- コストアップ
- 重量アップ
① コストアップ
性能を上げるには相応の対価を払わねばなりません。
性能ランクを上げることによって、どのくらいのコストアップになるか調べました。
以下の画像はよく使われる3サイズについて、同じメーカーの性能ランク違いで価格比較したものです。


※価格は2020年11月の情報です。価格は時期によって変動します。
どのサイズのバッテリーでも性能ランクが「1」アップするのに対して、200~300円のコストアップ。



性能を上げると材料費もアップするので、このくらいのコストアップは妥当ではないでしょうか。
② 重量アップ
重量も性能とのトレードオフになります。
性能を上げるには材料の鉛の量を増やすのが定石であるため仕方のないところ。
どのくらいの重量アップになるかを調べて比較しました。


バッテリーの種類やサイズは先程のコストの例と同じ古河電池AlticaのB19L, B24L, D23Lです。
結果は300~400gの差でした。
この程度の重量アップをどのくらいのデメリットと考えるかは人それぞれですが、それだけ性能が上がっていると思えば許容できるレベルの重量アップではないでしょうか。
バッテリーの性能ランクを下げるとどうなる?
バッテリーの性能ランクは「容量」と「低温始動性」に関する指標です。



性能ランクを下げると、商品によってはCCAやRCが低くなり、始動性能や電気を供給できる時間に余裕がなくなります。
性能ランクを下げる3つのデメリット
性能ランクを下げるデメリットは以下の3つです。
- 冬場にバッテリー上がりしやすくなる
- 放置可能な期間が短くなる
- バッテリーの寿命が短くなる
① 冬場にバッテリー上がりしやすくなる


性能ランクを下げることで冬場のバッテリー上がりの可能性が高まります。
なぜなら性能ランクを下げると低温始動性能が低下するからです。
低温始動性能はバッテリーが「-18℃」と温度が低い状態で、どれだけ電圧を維持しながら大電流を放電できるかを表す「CCA」で規定されています。
性能ランクを下げると、商品によってはCCAが低くなります。そのため、寒い時期の始動性能が低下し、エンジンがかかりにくくなる可能性があります。
CCAは低温時の指標であるためCCAによる違いは気温の高い時期にはほとんどあらわれません。
車両自体が寒冷地仕様だと性能ランクの高いバッテリーが搭載されています。
冬の気温が氷点下になるのが当たり前の地域に住んでいるなら、性能ランクを下げるとバッテリー上がりが頻繁に起きてしまう危険性があります。
寒い地域の方は性能ランクや低温始動性の重要性をよく理解していると思うので性能ランクを下げてしまうことはないと思いますが安易に下げないように注意が必要です。



地域や車の用途を確認して、性能ランクを決めましょう。
② 放置可能な期間が短くなる
性能ランクが下がると放置可能な期間が短くなります。
なぜなら性能ランクが下がることでRCが小さくなる場合があり、保持しておける電力が減るからです。
バッテリーは長期間放置すると「暗電流」と「自己放電」の影響で、バッテリーの充電率は下がっていきます。(参考:暗電流とは?)
バッテリーが始動性能を確保できないレベルまで充電率が低下するとバッテリー上がりとなります。
放置期間が短くなるデメリットは放置するような使い方をしなければ回避できます。



毎日走行してバッテリーを十分充電できるような使い方であれば特に問題となりません。
③ バッテリーの寿命が短くなる


バッテリーを長期間使用しているとだんだん容量が取り出せなくなります。
なぜならバッテリーは「劣化」してしまうからです。
バッテリーの劣化には様々なモードがあり、バッテリーの使われ方によって様々な劣化モードが複合的に影響します。
同じサイズ・同じシリーズで比較した場合、性能ランクが低い商品は容量も小さい傾向があります。新品時の容量が小さく、同じ充放電履歴を与えたとき容量が小さい方が大きい方よりも蓄積するダメージが大きくなります。
容量差がそれほど大きくなければ大きな違いは出ませんが、バッテリーの使用は長期にわたるのでこの差がじわじわと効いてきて性能ランクを下げた場合のほうが短い寿命になってしまいます。
性能ランクを下げることは可能だが非推奨
ここまでデメリットについて説明してきたので、



性能ランクを下げることはできないのかなあ
と思われると思います。
同サイズにおいて、バッテリーの性能ランクを下げて取り付けることは可能ですが、基本は純正と同等以上の性能ランクを選びましょう。
取り付けられることと、車両に適合することは別なので注意が必要です。
性能ランクを下げるメリットもある
デメリットばかりを説明してきましたが、性能ランクを下げることで得られるメリットもあります。
バッテリーの性能ランクを下げることで得られるメリットは次の2つです。
- バッテリーが安い
- 重量が軽くなる
① バッテリーが安い
性能が良いほうがバッテリー価格は高い傾向にあります。
ですが、メーカーが異なるとその傾向が逆転している場合もあります。
製造国によって製造コストが違い、品質、信頼性、性能、様々な要因が絡み合って価格が設定されるためです。
そんな背景もあるので、同じメーカーにしぼって、同じネットでの価格を使って比較をしていきます。
以下の対象・条件で価格比較を実施しました。
- 古河電池のAltica(アルティカ)シリーズで統一
- 販売ショップは1つに固定
- 同サイズで性能ランク違い同士


結果は1性能ランクあたり213~298円安いという結果になりました。
性能ランクを下げることで価格が安くなるというのは事実ですが、この価格差で性能ランクを下げることが良いのか悪いのか判断がつきにくいので、長期的なコストでどちらがいいか調査しました。



長期的コストの比較結果は後半で説明します。
② 重量が軽くなる
車にとって軽量化は燃費の向上に繋がります。カーメーカーは燃費のために部品の重量を減らす開発も重視しています。
バッテリー性能が落ちたとしても、機能的に問題がなく重量ダウンできればメリットになります。
先ほど比較したバッテリーのスペック上の重量を調べた結果が以下の表です。


結果は300~400[g]の軽量化効果があることがわかりました。
この効果が燃費に与える影響は微々たるものであると推測されますが、長期間使用する部品であることを考えれば少しでも軽いことは十分なメリットになると考えられます。
バッテリーの性能ランクを下げた場合の長期的コスト


性能ランクを下げた場合に、将来に渡ってのコストが下がるのかどうかを計算しました。
様々な仮定のもとで算出した値なので、これが絶対というものではないものだとご承知のうえでご参考にしてください。
前提条件
- 先ほど説明した中で価格差が一番大きいB24で比較
- 性能ランク高と低で寿命期間は1年差があると仮定(補償期間から設定)


左は補償期間の2年と3年で交換を繰り返したと仮定したときの試算結果です。
使用期間10~30年のバッテリー費用は常に高ランクバッテリーの方が低く、長期の使用で見た場合は高ランクのほうがお得となります。
真ん中は寿命年数を3年と4年と仮定して交換を繰り返したときの試算結果です。
この場合でも常に高ランクバッテリーの方がコストは低い結果でした。
最後に右の結果ですが、寿命年数を4年と5年と仮定して交換を繰り返したときの試算結果です。
ここでようやく低ランクのバッテリーと高ランクのバッテリーのコストが同等になりました。
これらの結果から、1年程度の寿命期間の差がある場合、通常の交換頻度2~5年程度では、低ランクのバッテリーは長期に渡るコスト面でお得ではないという結論になりました。
ただし、これはあくまでこの価格差(3980円)で、寿命の差が1年と仮定した場合の試算結果なので、この差が異なる場合、結果は変わります。
仮に価格差が大きく、寿命の差が小さくなれば、低ランクバッテリーに軍配があがるようになります。
「仮定だとかなんとかで結局結論出てないじゃないか!」という声が聞こえてきそうなので、こうしたらいいのではないかというご提案をします。
「バッテリー上がりの心配を少しでも減らすために性能ランクの高いバッテリーを選ぼう」です。
バッテリー上がりの困りごとは車のトラブルでトップです。


バッテリー上がりしにくいという安心感をえることは重要ですから、性能ランクが高くてコスパの優れるバッテリーを選ぶべきです。
性能ランクを上げることを重視するならPanasonicのカオスバッテリーがオススメです。
以下はアイドリングストップ車用バッテリーのQ-85サイズでの比較です。
の容量比較-1.png)
の容量比較-1.png)
カオスバッテリーは性能ランクは他が「85」であるのに対して「105」。
容量も一番大きいです。
性能ランクが高くてコスパがいいバッテリーならカオスバッテリーです。気になった方は以下のリンクからチェックしてみてください。
カーバッテリーの性能ランクに関するよくある質問
バッテリーの性能ランクとは何ですか?
性能ランクは、エンジンを始動させる力と、電気を供給し続ける力を総合的に表した数値です。
たとえば「60B19L」の60が性能ランクです。数字が大きいほど高性能ですが、容量そのものを表す数字ではありません。
性能ランクが高いバッテリーに交換しても大丈夫ですか?
サイズ、端子位置、バッテリー規格が適合していれば、性能ランクを上げても基本的に問題ありません。
たとえば40B19Lから60B19Lへの交換は、本体サイズと端子位置が同じため互換性があります。
性能ランクを上げすぎるデメリットはありますか?
主なデメリットは、価格が高くなることと、重量が少し増えることです。
車に悪影響を与えるケースは基本的にありませんが、必要以上に高性能な商品を選ぶと費用対効果が低くなります。
性能ランクを下げることはできますか?
同じサイズと端子位置であれば、取り付け自体は可能な場合があります。
ただし、始動性能や電気的な余裕が小さくなるため、短距離走行が多い車、寒冷地で使う車、週末しか乗らない車にはおすすめしません。
性能ランクとバッテリー容量は同じ意味ですか?
同じ意味ではありません。
性能ランクはCCAとRCから算出される総合的な指標です。容量はAhで表され、バッテリーから取り出せる電気量を示します。
同じ性能ランクでも、メーカーや商品によって容量が異なる場合があります。
CCAとは何ですか?
CCAは、寒い環境でエンジンを始動させる力を表す数値です。
数値が大きいほど、冬場でもセルモーターを力強く回しやすくなります。ただし、CCAだけでなく、サイズや端子位置、車両への適合も確認してください。
B19・B24・D23などの違いは何ですか?
B19・B24・D23などは、バッテリー本体の幅、高さ、長さを表すサイズ記号です。
性能ランクが同じでも、本体サイズが違えばそのまま交換できません。交換時は、性能ランクより先にサイズとL・Rの端子位置を確認しましょう。
バッテリーの「性能ランク」まとめ
性能ランクとは何かを計算式を使って解説しました。また、性能ランクを上げたとき、下げたときのメリットやデメリットを解説しました。



この記事の内容をまとめます。
「RC:電気供給力」と「CCA:低温始動性」から決まるバッテリーの性能指標
- 容量が大きくなることでのメリットがある
- 低温始動性向上することでのメリットがある
- デメリットはコストと重量だがそれほど大きな影響ではない
- デメリットはあるが致命的なものはない
- 同サイズで性能ランクを下げることは可能
- 長期に渡るコストは基本的に性能ランクが高いバッテリーの方に軍配があがる
- 性能ランクが高いと信頼感があるので性能ランクが高くコスパのいいバッテリーを選ぼう
性能ランクについて理解を深めていただけたでしょうか。
性能ランクを上げたり下げたりすること自体でなにか致命的な問題が出るということはありませんが、性能ランクを高くしておくほうが、もしものバッテリー上がりリスクを低減するためには有効だと考えます。
メリット、デメリットをよく理解して、交換用バッテリーが選べるようになるといいですね。
交換用バッテリーをお探しなら性能ランクが高いPanasonic caosがおすすめです。
オススメ理由の詳細については以下から確認してみてください。
カオスバッテリーを探してみる方は以下のリンクからどうぞ。













