「バッテリーを購入したけど液がちょっと漏れてる!?」
「液漏れしてもそのまま使えるの?」
「液漏れしてるからクレームを入れたい!」
「液漏れってクルマにどんな影響があるの?」
「液漏れの拭き取り掃除ってどうやればいいの?」
バッテリーを購入したのはいいものの配送中に液漏れしているトラブルって結構あるようです。
バッテリー液は希硫酸なので以下のような困りごとがあると思います。
- 通常扱わない薬品なのでどう扱っていいかわからない
- 液が減ったバッテリーの性能への影響もわからない
- 配送業者や販売会社に対してどう連絡をとっていいかわからない
この記事ではこのようなバッテリー液漏れの困りごとの解決方法をご紹介していきます。
少量液漏れしたバッテリーは使えるのか?
配送中に少量液漏れしたバッテリーをそのまま使用できるのでしょうか?
使用することはできるとも言えますし、場合によってはメーカーの考えに従って使わないほうがいいとも言えます。
使える、使えない二つの立場に立ってその理由や具体例を説明していきます。
少量液漏れしたバッテリーが「使える」という考え方
結論から言うと「少量であれば実使用上問題ありません。」
ただ、少量というのは大雑把な基準であるためどのくらいであれば実使用上問題ないのかが気になりますよね。
判断基準としてはバッテリーのUPPER LEVEL付近に液面があるレベルです。
UPPER LEVELとLOWER LEVELの中間ぐらいまでになっているなら相当液が減っています。
これは初期不良レベルのバッテリーになるので配送業者に保証してもらい返品、交換を請求するべきです。この場合は後述する対処法を確認してください。
UPPER LEVEL付近であれば神経質に気にするレベルではないと考えます。
しっかりとこぼれたバッテリー液の拭きとり処理をして使用するのもアリだと思います。
返品交換の対応もひと苦労ですから臨機応変に対応しましょう。
液面の確認をしたいけどよく見えない場合は以下の記事をご参考ください。
>>バッテリー液補充時に液面が見えない場合の4つの対処法
少量液漏れしたバッテリーが「使えない」という考え方
ここまで少量の液漏れであれば使えるということを説明しましたが、バッテリーメーカーでは以下のような見解があるようです。
Q.少量のバッテリー液漏れですが使用できますか
バッテリーを横倒ししてしまい、少量のバッテリー液が漏れました。 少量であればそのまま使用しても問題ないですか。 保証はどうなりますか。A.回答
少量の液漏れでも使用しないでください。
お取り扱い上の不注意による液漏れにおいては、保証対象外となります。
バッテリーメーカーとしては「少量の液漏れでもリスクがある状態では使用しないでください」というのが公式見解のようです。
不注意によって液漏れした場合には保証対象外としています。
ではインターネットで購入して配送されたバッテリーが配送業者の不手際で液漏れした場合にはどうなるのでしょうか。
つづいては佐川配送時に横倒しでバッテリー液漏れしてしまった場合について対処法手順を解説していきます。
佐川配送時に横倒しでバッテリーが液漏れした場合の対処法
届いたバッテリーが液漏れしていたらどう対処すればいいでしょうか。
慌てずに次の5つの手順で対処しましょう。
- バッテリーが届いたら液漏れの有無を確認する
- 液の減少量を見て許容できる液漏れか判断する
- 販売店webサイトの輸送事故時の対応についての項目を確認する
- 配送業者(佐川急便)に連絡し、液漏れ状況を伝える
- 代品を配達してもらい、液漏れ品を引き取ってもらう
【1】バッテリーが届いたら液漏れの有無を確認する
バッテリーが届いたら液漏れだけでなくバッテリーに異常がないかよく確認しましょう。
液漏れチェックのポイントは
- 梱包されていたダンボールが濡れて濃くなっている箇所はないか
- 本体天面の液口栓近くに水滴が確認できるか
- 触って手が濡れてしまったか(わざと触れる必要はないです)
誤って液に触れてしまった場合には、よく洗い流してもらえれば特に問題ありません。
液がついた手を拭いて乾いたからといって洗わずに放置することがないようご注意ください。
バッテリー液を触ってしまったときの対処について詳しくは以下の記事をご参考ください。
>>バッテリー液を触ったときの対処法!使用前の準備も解説!
【2】液の減少量を見て許容できる液漏れか判断する
減少量によってはバッテリー性能に与える影響は軽微であり、クレームを入れて返品交換対応する労力や時間を考えると許容してそのまま使用するのもアリです。
判断基準としてはバッテリーのUPPER LEVEL付近に液面があるレベルです。
UPPER LEVELとLOWER LEVELの中間ぐらいまでになっているなら相当液が減っています。
これは初期不良レベルのバッテリーになるため次の手順に進んで対処を進めましょう。
UPPER LEVEL付近であれば影響軽微なレベルです。
しっかりとこぼれたバッテリー液の拭きとり処理をして使用することもご検討ください。
【3】販売店webサイトの輸送事故時の対応についての項目を確認する
一例として楽天市場の「激安カー用品 Webいち店」の場合をご紹介します。
バッテリー輸送事故(液漏れ)の場合はすぐに佐川急便に連絡し、商品の状態を伝える必要があります。そして佐川からお店に連絡がいって代品の手配がされるそうです。
この対応は2週間以上経過すると対応不可とのことです。
この内容がわかれば次にやることは決まってきますので次の対処に進みましょう。
他のお店でもこういった注意事項になっていると思いますが、販売店によって対応の仕方は若干変わってくる可能性があります。
購入時に注意事項を確認しておくことでトラブル時の対応もしやすくなりますし、販売店選びの際の参考にもなります。
トラブル時によく確認することはもちろんですが、事前に確認しておけば安心です。
【4】配送業者(佐川急便)に連絡し、液漏れ状況を伝える
液漏れは配送業者の過失になります。
バッテリーには「横倒し禁止」「天地無用」などの表示をして、バッテリーを倒したまま配送されることがないようにしなくてはなりません。
配達ドライバーの経験レベルが高ければこういった商品の取り扱い時には十分注意がなされますが、ドライバーの経験値は様々であるため一定の確率で液漏れトラブルは起こってしまうようです。
起こってしまったことに対してはどうすることもできませんので、配送業者(佐川)に液漏れの状況(商品の状態)をできるだけ早く連絡して、対応してもらうようにしましょう。
【5】代品を配達してもらい、液漏れ品を引き取ってもらう
今回紹介しているケースでは購入者は配送業者に連絡するだけでよいようです。
あとは配送業者からお店に連絡が行き、代品が手配され購入者のもとに届きます。
その際に液漏れ品は引き取ってもらいバッテリー輸送事故(液漏れ)対処は完了です。
バッテリー液漏れによる腐食の影響
バッテリー液は強い酸性の液体である希硫酸です。
液漏れした希硫酸が金属部品に付着すれば時間の経過とともに金属が腐食してしまいます。
クルマのためにもバッテリー液が付着しているような状態で取り付けはせず、しっかり拭き取ってから取り付けるようにしましょう。
また、定期的に点検して希硫酸の水分が飛んで固体化した硫酸分の粉がふいていないかもチェックしましょう。
その粉がエンジンルーム内を飛び散って空気中の水分と結びつくと、触れた部品の腐食が懸念されます。
硫酸分の付着による腐食が起こらないようバッテリーチェックは定期的に行うとよいでしょう。
バッテリー液漏れ時の掃除の仕方
バッテリー液は希硫酸であり酸性の液体です。
酸性の液体にはアルカリ性の液体を使用することで中和ができます。
掃除の際にも液を中和しながら作業するとよいでしょう。
具体的には以下のような方法で拭き取り作業をするとよいです。
- いらない布に重曹水溶液を含ませる
- 液漏れ部分を重曹水溶液の布で拭く
- 最後は水で濡らして固く絞った布で仕上げ拭きをする
- 使用した布は処分する
ここまでしなくてもティッシュなどで拭っても硫酸は拭き取れますが、あとあと硫酸分の粉がふいてくるのを防ぎたければ中和させながらの掃除をおすすめします。
まとめ
バッテリー液漏れについての対処法を中心にご紹介していきました。
最後にまとめます。
- 少量の液漏れの場合使えるという考え方と使えないという考え方がある
- 少量であればバッテリー性能への影響は軽微なので使用可
- 少量であってもメーカー公式見解は使用不可(保証をしない)
- 配送事故の場合は配送業者に液漏れ状態を連絡して対応する
- 液漏れは他金属部品の腐食につながるので注意
- 重曹水での中和拭きとり掃除がおすすめ
インターネットでのバッテリー購入は配送が絶対必要であるため液漏れトラブルはつきもののようです。
いざトラブルが発生したときに正しく対処ができるように知識をつけておくのは重要ですね。
トラブルはあるもののバッテリーのインターネット購入の「安さ」は魅力的です。
配送業者の過失であれば代品交換は問題なくできるので、トラブルを恐れずにバッテリーのインターネット購入にチャレンジしてみましょう。
インターネットで購入できるバッテリーのオススメはPanasonicのカオスです。気になる方は以下から確認してみてください。
おすすめ理由が知りたい方はコチラ
カオスを探す方はコチラ