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バッテリー液の成分ってなに?希硫酸?精製水?飲めるってホント?

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アイキャッチ_バッテリー液成分は?

「バッテリー液の正体はいったいなんなのか?」

イマイチわからなくてお困りではないでしょうか?

バッテリー液の成分についてくわしく解説していきます。

この記事で解説するのは以下の内容です。

  • バッテリー液とはなにか「電解液」と「補充液」を区別して解説
  • バッテリー液の成分と比重について解説
  • 「バッテリー液は飲めるのか?」の疑問への回答

この記事を読んでいただくことでわからなかった疑問・お困りごとが解決できますよ。

目次

バッテリー液とは?

「バッテリー液」という言葉、人によって連想するものが少し違うかもしれません。

バッテリー液は以下の2つに分けて考えるのがよいでしょう。

  1. バッテリーの中にあらかじめ入っており電気を取り出すために必要な「電解液」
  2. その電解液が減ってきたときに補充する「バッテリー補充液」

この記事では「バッテリー液の成分」について「電解液」と「バッテリー補充液」を区別して解説していきます。

バッテリー液の区別ポイント
  1. 電解液:バッテリーに予め入っていて電気を生み出す化学反応に必要
  2. バッテリー補充液:電解液が減ってきたときに補充

まずは電解液の方から解説します。

バッテリーの電解液は希硫酸

バッテリーから電気を取り出すためには電解質である希硫酸を使用しなくてはなりません。

希硫酸は「硫酸」と「水」の混合物です。

このときの「水」は水道水ではなく精製水を使います。

精製水は通常の水道水に含まれる不純物のイオンを取り除いて、純粋な水だけに精製されたものです。

「硫酸」の方は強い酸化作用がある液体であり劇物です。取り扱いは注意が必要です。

硫酸と水を混合して、バッテリー液に最適な濃度に調整したものが電解液である希硫酸となります。

バッテリー補充液は精製水

バッテリーの化学反応に使われるのが「電解液」である「希硫酸」でした。

そして私たちユーザーがバッテリー液を補充するときに使うものが「バッテリー補充液」です。

バッテリー補充液には「精製水」が使われます。

例えば、以下のような商品が販売されています。

この商品の商品説明を確認しました。

【簡易説明】
純水(100%)

【特長】
(1)本製品は逆浸透膜及びイオン交換樹脂を使用し、限りなくイオン成分を取り除いた工業用精製水です。
(2)活性炭フィルターや除菌フィルターを使用し、有機物や細菌を取り除いています。

以上の記載の通り、バッテリー補充液は純水(精製水)です。

また、この商品は以下のとおり不純物を徹底的に取り除いた超純水にかなり近い純水とのことです。

水の定義の説明
バッテリーの補充液はこのような不純物を徹底的に取り除いた純水がおすすめです。

できる限り高純度の純水をおすすめするのは以下の3つの理由があります。

バッテリー補充液に高純度純水をオススメする3つの理由

バッテリー補充液に高純度純水をオススメする3つの理由
  1. 不純物は「局部電池」をつくり自己放電を促進する
  2. バッテリーが減ったときに失う成分は水分のみ
  3. 必要な添加剤はバッテリー製造時に配合済み

【1】不純物は「局部電池」をつくり自己放電を促進する

電解液の不純物はバッテリー内部で「局部電池」という状態をつくります。

この「局部電池」ができると自己放電(放置中に自然放電)しやすい状態になってしまいます。

自己放電が大きくなるとバッテリー上がりしやすくなるなどデメリットしかありません。

【2】バッテリーが減ったときに失う成分は水分のみ

バッテリー液が減ったときに失うのは基本的に電気分解で失う水分と、自然蒸発で失う水分だけだからです。

硫酸は揮発しないため、成分が減るということはありません。

【3】必要な添加剤はバッテリー製造時に配合済み

バッテリー製造時点で電解液に必要な添加剤は入っているため以下のような添加剤配合のバッテリー強化液という商品はおすすめしません。

バッテリーメーカーが考え抜いて初期に配合している添加剤以上にバッテリー液に余計な何かを入れると自己放電リスクが高くなるデメリットがあります。

おすすめできると思ったバッテリー補充液は以下のような精製水であるバッテリー補充液です。
バッテリー補充液をお探しの場合はご参考ください。

バッテリー液の成分と比重は?

バッテリー液である「電解液」の成分は「硫酸」と「水」です。

硫酸と水を混合してバッテリーに適した濃度の「希硫酸」に調整したものが電解液となります。

希硫酸の濃度は「比重」という水に対しての重さの比を使って調整されます。

鉛バッテリーは満充電時に電解液温度20℃で「希硫酸比重が1.28程度」になるように調整して使われています。

希硫酸電解液の比重と濃度の関係は以下のようになっています。

電解液比重と硫酸濃度の
比重が1.00は水だけの状態を表しています。

そこに硫酸が加わることで比重が増加します。

鉛バッテリーは満充電状態で比重は1.28、硫酸濃度は重量%濃度で37.4%程度となります。

100gの硫酸水溶液があれば、37.4gが硫酸、残りが水という状態ですね。

新品満充電で1.28程度に調整できていればOKです。

中古の場合は使い方にもよりますが、ある程度高めの比重(1.24~1.28)が確認できているようであれば正常といえます。

あくまでバッテリー液の比重による点検は目安と考えておいたほうがよいでしょう。

バッテリー補充液である精製水は飲めるのか?

飲めるのか飲めないのかというだけでの回答であれば「精製水であれば飲める」と思います。

しかし、飲むことをまったくおすすめしません。

飲まないでください。

純水(精製水)であるバッテリー補充液を飲むことで直ちに健康を害することはないと考えられますが、飲料としてはまったくおすすめできません。

バッテリー補充液(精製水)を飲むことをおすすめしない3つの理由を説明します。

バッテリー補充液を飲むのをおすすめしない3つの理由

バッテリー補充液を飲むのをおすすめしない3つの理由
  1. 飲料を目的に製造されていない
  2. ミネラルなしの水は美味しくない
  3. 雑菌リスクがある

① 飲料を目的に製造されていない

食品は食品加工業者、工業用品は工業用製造業者の領分です。

バッテリー補充液は工業用に製造されたものです。

体に入れることを目的に作られていません。

世の中にはいくらでも美味しい飲料が売られていますのでそちらを摂取しましょう。

使いみちに困ったのならバッテリー液の補充の他にも、機器の洗浄や、洗顔や清掃などの生活用水、加湿器に使用する水など飲料以外の目的に使用すればOKです。

② ミネラルなしの水は美味しくない

どうやら人間は純度が高い水を美味しく感じるようにはできていないようです。

適度にミネラルを含むことで美味しく感じるようです。

ミネラルウォーターを好んで飲んでいるのはこういうわけがあるのですね。

③ 雑菌リスクがある

一度封が切られてしまうと、雑菌リスクに晒されます。

水道水であれば消毒用のカルキがあることで雑菌の繁殖を抑えられますが、精製水は完全に無防備。

雑菌が繁殖し放題です。

間違っても封が切られて使い道のなくなった精製水を飲むようなことがないようお願いします。

まとめ

バッテリー液の成分について「電解液」と「バッテリー補充液」に分けて説明しました。

大事なところをまとめていきます。

  • 電解液:電気を生み出す化学反応に必要な希硫酸
  • バッテリー補充液:電解液が減ってきたときに補充する純水(精製水)
  • 電解液の成分は「硫酸」と「水」、混合すると「希硫酸」
  • 満充電時の希硫酸比重は「1.28」、濃度は37.4%
  • 精製水は飲むべきではない

電解液である希硫酸の取り扱いは危険を伴いますので正しい知識をつけて安全に留意して作業をしてください。

バッテリー液の補充を考えているという方には、以下の純度の高い精製水のバッテリー補充液がおすすめです。詳しい情報は以下から確認してみてください。

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