バッテリー交換しなきゃ…ボクのプリウスはS34B20Rか
あれ?S40B20Rとか似たようなのもあるな
互換関係はどうなってんだ?
結局どれを選んだらいいんだ?おすすめが知りたいよう
S34B20Rについての互換やおすすめを紹介します
あなたにぴったりのバッテリーがきっと見つかるはず
私はバッテリー開発経験があり、バッテリーの型番・型式について熟知しています。
バッテリーの特性や各社の設計の違いについても知識があります。
この記事の内容は以下のとおり
- S34B20Rとは(型式について解説)
- S34B20Rバッテリーの互換関係について解説
- S34B20Rバッテリーのおすすめ5選
この記事を読めばS34B20Rバッテリーの購入が迷いなくできるようになり、購入に失敗して損することがなくなります。
さっそくおすすめのS34B20Rバッテリーの結論から。
S34B20Rバッテリーのおすすめは以下のとおり。サクッと決めちゃう方は以下のリンクから確認してみてください。
互換についての詳しい解説とオススメの理由を知りたい方は記事を読み進めてみてください。
S34B20Rバッテリーとは
S34B20Rとは「JIS規格で定められたバッテリー型式の呼び方」です。
まずはS34B20Rの数字やアルファベットがなにを意味しているか解説します。
以下にJIS規格の型式の見方をまとめました。
Sは制御弁式(VRLA)バッテリーを表す
最初のアルファベットの「S」はハイブリッド車補機用の制御弁式(VRLA)バッテリーであることを表しています。
通常の液式JIS規格バッテリーの場合はこの「S」の表記はありません。
参考記事
34は性能ランク
先頭の「34」は性能ランクを表します。
性能ランクとは「RC:容量」と「CCA:低温始動性能」から計算されるバッテリーの性能を表す指標です。
この数字が大きいほどバッテリーの性能が高いと考えてよいです。
性能ランクについてくわしく知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。
参考記事
B20はサイズ・形状
「B20」の部分でバッテリーのサイズ、つまり大きさと形状が決まります。
B20サイズは小さめのサイズです。軽自動車などの排気量の小さい車両のバッテリーで使用される大きさです。
Rは端子位置
型式の最後の部分「R」は端子位置を表します。
端子位置には「L」と「R」があり、LとRでは端子位置が逆になります。
端子位置のLとRについては以下の記事で解説しているのでご参考ください。
参考記事
S34B20Rバッテリーの互換関係
S34B20RやS42B20Rなど先頭の数字だけが違うバッテリーは互換関係があります。
なぜなら先頭の数字は性能を表しているだけでバッテリーサイズは同じだからです。
性能ランクが大きいバッテリーはその数字よりも性能ランクが小さいバッテリーの互換になります。
イメージしやすいようにS34B20Rの互換関係を以下に表しました。
頭文字「S」なしのバッテリーは互換にならない
頭文字に「S」のない34B20RはS34B20Rの互換になりません。
なぜなら「S」なしのバッテリーは、「S」がつく制御弁式(VRLA)バッテリーとは種類がまったく異なるバッテリーだからです。
サイズ自体は同じなのですが、排気チューブを取り付けるための穴の有無など、構造面でも異なるため互換にはなりません。
S42B20RはS34B20Rの互換になる
S42B20Rは性能ランクが「42」であり、S34B20Rの「34」よりも大きく、サイズ自体は同じであるため互換となります。
同様の理由でS40B20RもS34B20Rの互換となります。
S46B24RはS34B20Rの互換になる場合がある
S46B24RはS34B20Rの互換になる場合もあります。
S46B24RはS34B20Rよりもサイズが4cmほど長いバッテリーなので、搭載スペースの横幅に余裕があれば互換可能です。
30系プリウスなどではどちらも搭載できるようになっていますのでS34B20RからS46B24Rへのサイズアップ交換が可能です。
S34B20RとS46B24Rの違いの詳細については以下の記事を参考にしてみてください。
参考記事
S34B20LはS34B20Rの互換にならない
S34B20LはS34B20Rの互換にはなりません。
LとRは端子の位置を表し、S34B20LとS34B20Rでは端子の位置が逆だからです。
S34B20Rのおすすめ5選
S34B20RはVRLAバッテリーという少し特殊なタイプのバッテリーです。
特殊なバッテリーの製造には相応の技術が必要なので、信頼のおけるメーカー・ブランドで選ぶのがオススメです。
信頼できるブランドからおすすめを紹介
S34B20Rは信頼できるブランドで選ぶ
S34B20Rは信頼できるブランドが提供しているバッテリーを選びましょう。
信頼できるというところで基準になるのは次の3つの観点です。
- シェアが大きく実績がある
- ネームバリューがある
- 製造品質にこだわる国産メーカーである
こちらの観点を重視したおすすめバッテリー5選を紹介します。
① S34B20R GSユアサ ECO.R HV
最初に紹介するおすすめはGSユアサのECO.R HVです。
おすすめの理由は、トヨタ車に純正採用されており、国内シェアもNo.1であるGSユアサは信頼感があるからです。
また流通量も多いために国産バッテリーの中での価格は比較的安価であるところも魅力です。
S34B20Rを選ぶのであれば、GSユアサを選択すれば間違いないです。
詳細が気になった方は以下のリンクからチェックしてみてください。
② S40B20R BOSCH ハイテックHV
次のおすすめはBOSCHのハイテックHV S40B20Rです。
純正よりも性能ランクが高く純正「34」に対して「40」となっています。形状としてはB20Rなので完全に互換します。
BOSCHのネームバリューをいかしたブランド力による信頼感は見逃せないところです。
性能とブランド力を重視したい方にオススメです。
詳細が気になった方は以下のリンクからチェックしてみてください。
③ S34B20R エナジーウィズ Tuflong HV
続いてのおすすめはエナジーウィズのTuflong HVです。
エナジーウィズは様々な会社に事業が売却され、会社名がたびたび変更されているバッテリー製造メーカーです。
あまり名前を聞いたことがないかもしれませんが、日本に拠点を置くメーカーで国内流通品は国内製造されています。他の大手にも負けない国産クオリティにより信頼できるブランドです。
エナジーウィズのTuflong HVを試してみてはいかがでしょうか。気になる方は以下からチェックしてみてください。
④ S42B20R Panasonic caos ハイブリッド車用
4番目に紹介するオススメはPanasonic caos ハイブリッド車用です。
なんといっても高い性能ランク「42」と大容量がウリのバッテリーです。
Panasonicのネームバリューとブランド力も申し分なく、とても信頼のおけるバッテリー。
色はブルーではないカオスですが、カオスをこよなく愛するユーザーに特におすすめしたいバッテリーです。
気になった方は以下のリンクからチェックしてみてください。
⑤ S34B20R 古河電池 ECHNO HV
最後のおすすめは古河電池 ECHNO HV S34B20Rです。
古河電池は国内有数のバッテリーメーカーでユニークな製品を創出するのが得意な個性的なメーカーです。
長年培った技術力、国産品質により信頼できるブランドであるといえます。
古河電池 ECHNO HVが気になった方は以下のリンクからチェックしてみてください。
S34B20Rバッテリー まとめ
この記事ではS34B20Rバッテリーの互換について説明し、おすすめのS34B20Rを紹介しました。
最後にまとめておさらいします。
- S34B20Rとは「JIS規格で定められたバッテリー型式の呼び方 」
- Sは制御弁式(VRLA)バッテリーを表す
- 34は性能ランク
- B20がバッテリーサイズ
- Rが端子位置
- 性能ランクが高いS42B20Rは性能ランクが低いS34B20Rの互換になる
- S34B20Rのおすすめ5選のうちの一つは「GSユアサ ECO.R HV S34B20R」
バッテリー型番は少しとっつきにくいですが、決まりさえおさえればそれほど難しくないです。
間違った型式を買ってしまったり、性能の悪いバッテリーを買ってすぐに交換となったりしないよう、しっかり知識をつけていきたいですね。
役立つ情報となっていたら幸いです