あれ?このバッテリーいつ取り付けたっけ?
製造年月日の見方を知っていれば確認できるよ
この記事では、バッテリーの製造年月日の見方について解説していきます。
大別すると「国産バッテリー」と「海外バッテリー」で製造年月日の見方が違うため、そこを中心に各バッテリーメーカーの実例記事をまじえながら解説していきます。
この記事を読んで「製造年月日の見方」を理解することで次のようなメリットがあります。
- 店舗であればバッテリー購入前に製造からどのくらい経過しているか確認できる
- ネット通販の場合は購入後確認となるが、保管期間を管理できている優良なショップかどうかが判断できる
- バッテリー取り付け日を忘れてしまっても使用期間を確認できる
製造年月日の見方の知識を活用して、「いいタイミング」で「おトク」にバッテリー購入・交換ができるようになりますよ。
国産バッテリーの製造年月日の見方
日本国内のバッテリーメーカー【GSユアサ, Panasonic, 古河電池, 昭和電工マテリアルズ(旧日立化成, 旧新神戸電機)】はバッテリーの上面に製造年月日を記載しています。
国内バッテリーに関してはJIS規格(JIS D 5301)に定められた方法と同じ製造年月日記載方法になっています。
5 表示
蓄電池には見やすい箇所に,次の事項を表示しなければならない。
a) 型式 表B.1又は表B.2による。
b) 製造業者名又はその略号
c) 製造年月,製造年月日又はその略号
(以下略)JIS D 5301 始動用鉛蓄電池
JISでの規定もあるため国内のメーカーは統一された方法で製造年月日を表記しています。
メーカーやバッテリーの種類によって多少差はありますが、バッテリーには以下のように製造年月日の刻印がされています。
上記の例では2020年11月18日製造となります。
この刻印は国内のバッテリーメーカー共通で「日」→「月」→「年」の順番で記載されています。
一番右の「□」はメーカーによって異なる管理用の記号が入ります。
この読み方を覚えていれば、いつバッテリーが取り付けられたかを忘れてしまっても、バッテリーをいつから使用開始したかを確認することができます。
記載される位置などは若干異なる場合がありますので、その点は注意して探してください。
各メーカーの実例を紹介した記事を以下にまとめましたので、それを参考に自分の使用しているバッテリーの製造年月日を確認してください。
GSユアサバッテリーの製造年月日
GSユアサバッテリーについては3つの実例を使って、製造年月日の読み方を紹介しています。
以下の記事にまとめていますので、GSユアサの実例を確認したい方は参考にしてください。
Panasonicバッテリーの製造年月日
パナソニックバッテリーについてはバッテリ本体への製造年月日読み方実例2つと、外箱への製造年月読み方実例1つを紹介しています。
以下の記事にまとめていますので、パナソニックの実例を確認したい方は参考にしてください。
古河バッテリーの製造年月日
古河電池製バッテリーの製造年月日については製造年月日読み方を実例を使って紹介しています。
以下の記事にまとめていますので、古河電池の実例を確認したい方は参考にしてください。
昭和電工マテリアルズ(旧日立化成、旧新神戸電機)バッテリーの製造年月日
昭和電工マテリアルズに馴染みがない方もいると思うので、簡単に社名変更の略歴から紹介します。
新神戸電機はかつて存在した日立グループの企業でしたが、2016年に日立化成に吸収合併され解散。
日立化成は全株式を昭和電工に取得され、2020年に昭和電工の連結小会社となり、社名を「昭和電工マテリアルズ」と変更しています。
といったように母体となる製造工場は変わっていないですがここ数年で社名がガラッと変わったのが昭和電工マテリアルズです。
昭和電工マテリアルズが製造したバッテリーの製造年月日も、先ほど紹介した国内製造バッテリーの見方と同じ方法です。
[昭和電工マテリアルズバッテリーの製造年月日実例記事準備中]
地球一周バッテリー(カインズ販売)の製造年月日
地球一周バッテリーの製造年月日については製造年月日読み方を実例を使って紹介しています。
以下の記事にまとめていますので、地球一周バッテリーの実例を確認したい方は参考にしてください。
海外バッテリーの製造年月日の見方
日本で流通している海外バッテリーのほとんどが韓国製造のバッテリーです。
海外の有名メーカー・ブランドも韓国のバッテリーメーカーと提携して、製造を韓国企業に委託している場合が多いです。
韓国製造のバッテリーの製造年月日の記載方法は日本とは異なります。
韓国製バッテリーの製造年月日の読み方を以下にまとめました。
上記の例では2019年6月25日製造となります。
この刻印は「製造年(数字1桁)」→「製造月(アルファベット1文字)」→「製造工場(アルファベット1文字)」→「製造日(数字2桁)」の順番で記載されています。
先頭の数字は西暦の下1桁の数字が入ります。現在(2021年時点)、「0」が入っていれば「2020年」製造、「1」が入っていれば「2021年」製造と考えていいです。
10年以上前のあまりに古いバッテリーの場合は判別がつきにくいかも知れませんが、10年以上もバッテリーを使い続けるようなことは稀なのでこの表記で問題ないのでしょう。
次のアルファベットは製造月を表しています。対応する月は下記の表を参照してください。
例えば、「D」となっていれば、A,B,C,Dの4番目なので「4月」です。
注意しなければいけないのは「I(アイ)」は欠番となっているため9月以降は1つずれるという点です。
次のアルファベットは製造工場を表します。韓国工場を意味する「R」が入ります。
最後の数字2桁は製造日を表します。
「05」であれば「5日」ということ。
「14」であれば「14日」です。
以上の読み方を覚えていれば、バッテリーを取り付けた時期を忘れてしまっても、いつごろから使用開始したかを確認することができます。
各メーカーの実例を紹介した記事を以下にまとめましたので、それを参考に自分の使用しているバッテリーの製造年月日を確認してください。
BOSCH(ボッシュ)バッテリーの製造年月日
BOSCHのバッテリーについては3つの実例を使って、製造年月日の読み方を紹介しています。
以下の記事にまとめていますので、BOSCHの実例を確認したい方は参考にしてください。
ACDelcoバッテリーの製造年月日
ACDelcoのバッテリーについて実例を使って製造年月日の読み方を紹介しています。
以下の記事にまとめていますので、ACデルコの実例を確認したい方は参考にしてください。
VARTAバッテリーの製造年月日
VARTAブランドのバッテリーの製造年月日も、韓国製造の場合は先ほど説明した韓国製造バッテリーの見方と同じ方法です。
[VARTAバッテリーの製造年月日実例記事準備中]
バッテリー製造年月日の見方 まとめ
この記事では自動車用バッテリーの製造年月日の見方について主要なメーカーの実例記事を紹介しながらまとめました。
主に国産バッテリーと海外製(韓国製)バッテリーとで異なる表記方法になっており、見方も異なります。
ポイントをおさらいします。
- 記載場所:バッテリー上面のシールに記載されている
- 読み方:「日」「月」「年」「管理記号」の順に読みとる
- 1桁目:「製造年→西暦の下一桁」
- 2桁目:「製造月→アルファベット表記、表参照」
- 3桁目:「製造工場→アルファベット表記:R(韓国)」
- 4桁目:「製造日→数字2桁をそのまま読む」
製造年月日が読めるようになれば、以下のようなメリットがありますね。
- 店舗であれば、バッテリー購入前に製造からどのくらい経過しているか確認できる
- ネット通販の場合は購入後確認となるが、保管期間を管理できている優良なショップかどうかが判断できる
- バッテリー取り付け日を忘れてしまっても使用期間を確認できる
製造年月日の見方の知識を活用して、「いいタイミング」で「おトク」にバッテリー購入、交換ができるといいですね。
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