しばらく待つとバッテリー上がりが回復するって本当?
本当だとしたらどういう状況なら可能なのかな?
できるだけ楽な方法でバッテリー上がりを対処したいから知っておきたいなぁ。
こういった疑問やお悩みを解決します。
この記事の内容
- しばらく待つ方法でバッテリー上がりが回復できるかどうか
- そもそもどういうときにバッテリー上がりするのか
- しばらく待つ方法で回復する状況とその理由
- しばらく待つ方法を試す場合のポイント
- 自然回復後のバッテリー上がり再発を防ぐ対処法
しばらく待つ方法でバッテリー上がりは回復できるのか?
しばらく待つ方法でバッテリー上がりが回復してエンジンがかかる場合はあります。
ただし、自然回復するのはかなりのレアケースであることは注意しておかなければなりません。
どんなときにバッテリー上がりをしてしまうのか、どんな状況であればしばらく待つ方法で自然回復させることができるのかを解説します。
バッテリー上がりしてしまうメカニズム
バッテリー上がりする要因は次の3つです。
- バッテリーが劣化して放電性能が低下する
- 過放電により放電性能が一時的に低下する
- 低温環境により放電性能が一時的に低下する
いずれの場合もバッテリーの放電性能が低下して、エンジン始動時のバッテリー電圧が低下しすぎることでエンジン始動に用いるスターターモーターを回せなくなる状況です。
これらの影響は複合的に発生するため、どれが影響してバッテリー上がりしたと特定するのは難しいですが、ある程度の目安はあります。
例えば、[1]のバッテリー劣化ならば使用期間が3年以上経過していることが目安になります。
[2]の過放電については、しばらくクルマに乗っていなかったという場合や、ライトなどをつけっぱなしで一晩放置してしまったといったことがあげられます。
[3]の低温環境のバッテリー上がりは冬場に気温が下がった状態でエンジン始動しなければならない状況で起きる可能性があります。
[2]と[3]の「過放電(ライト等つけっぱなし)」と「低温環境」の要因において、しばらく待つとバッテリー上がりが自然回復する可能性があります。
つづいては自然回復の可能性のある状況と、回復する理由を解説します。
バッテリー上がり後しばらく待つと回復する状況とその理由
しばらく待つ方法で自然回復する可能性のあるバッテリー上がり要因は次の2つです。
- 過放電により放電性能が一時的に低下する
- 低温環境により放電性能が一時的に低下する
状況1:過放電
1つ目の過放電という状況はいくつかの状況が考えられますが、ここでは特に電流が大きめに流れる負荷を動作させた状態でバッテリーの電圧が放電によって一時的に低下している状況のことを指しています。
どんな状況かを以下の図を使って説明します。
負荷放電があるとバッテリーの電圧は徐々に低下します。
電圧がある程度低下してしまった状態でエンジン始動をしようとすると電圧が低下しすぎてエンジン始動できない場合があります。
これがバッテリー上がりです。
エンジン始動に失敗したバッテリーは負荷がなくなると電圧が回復していきます。
放電の影響がなくなるまで電圧が回復すれば、その後のエンジン始動が成功する可能性があります。
つまりこの状況が「しばらく待つと自然回復する状況」です。
自然回復する理由は「負荷放電で一時的に電圧が低下したバッテリーがエンジン始動時にさらに電圧低下して、その後しばらく待つことで電圧が回復するため」です。
ちなみに以下の図のような電圧変化がバッテリー上がりではない正常なエンジン始動の状態です。
負荷がなければエンジン始動する前に電圧は低下しません。
その状態であれば、エンジン始動が成功します。
エンジン始動が成功したあとは充電が開始され電圧が上昇していきます。
状況2:低温環境
2つ目の低温環境ですが、これは朝方冷え込んでしまいバッテリー温度が低く放電性能が著しく低下してバッテリー上がりしてしまったものが、日中気温が上がり放電性能が回復してエンジン始動が可能になったという状況です。
この状況はバッテリーの劣化が進行して放電性能が低下した状態です。劣化によって温度によって始動できるかできないかのレベルのバッテリーであることが前提となります。
この状況が起きる理由は、
- バッテリーの性能が温度でかなり変わるため
- 劣化によってバッテリーの基礎性能が低下するため
これらの要因が重なると「しばらく待つと自然回復する状況」が発生する可能性があります。
バッテリー上がり後、しばらく待つ方法を試す場合のポイント
状況や理由を説明しましたが、「しばらく待つ方法」を試す価値があるのはかなり限られた状況だけになります。
これまでの説明をふまえて、「しばらく待つ方法」を試す価値がある状況、ポイントを確認しましょう。
ポイントは次の2つです。
- クルマに乗る直前までライト等をつけっぱなしにしていた
- 気温が低い冬場の朝にエンジンをかけようとしている
1つずつ説明していきます。
クルマに乗る直前までライト等をつけっぱなしにしていた
ライト等をつけっぱなしにしてしまってバッテリー上がりした場合はできる限りの負荷をOFFにして、しばらく待ってエンジン始動を試してみましょう。
バッテリーが完全に放電しきっていなければ、エンジン始動に成功する可能性があります。
この方法でダメなら完全な放電状態です。
充電器によって充電するなどのバッテリー上がり復旧方法を検討してください。
気温が低い冬場の朝にエンジンをかけようとしている
気温が低い朝にエンジンがかからなかった場合に、しばらく待って気温が上がった日中に再トライすることでエンジンがかかる場合です。
ただし、すぐ出かけなければならないという状況ではできないことなので、すぐにクルマを使う必要がある場合には救援車を呼んでのジャンプスタートなどのオーソドックスなバッテリー上がり対処法を検討してください。
自然回復した場合でも再発を防ぐため正しい対処をしよう
仮に自然回復した場合でもバッテリー上がりを一度でもしたということはバッテリーへのダメージはありますし、再発する確率は高い状態にあります。
バッテリー上がりの再発を防ぐ方法はいくつかありますが、今回の状況に合わせた対処法を紹介します。
過放電によるバッテリー上がりの場合
まずは、過放電によるバッテリー上がりの場合です。
しばらく待って電圧が回復してかろうじてエンジン始動ができた場合でも、バッテリーに蓄えられている電気は健全な状態いよりも少なくなっています。
この場合はまずしっかりとした充電をすることが重要です。
走行によって充電してもいいですが、充電器を使うことで確実に十分な充電をすることができます。
走行ではできないたっぷりな充電を定期的にすることで充電不足を解消し、バッテリーの寿命を向上することもできます。
おすすめのバッテリー充電器は以下から商品詳細をご確認ください。
低温で放電性能が低下したバッテリー上がりの場合
つづいては低温でのバッテリー上がりの場合です。
日本の冬レベル(北海道等の地域は除く)でバッテリー上がりしてしまうのはバッテリー自体がすでにかなりの劣化状態です。
もしかしたら、次の冬までバッテリーがもつ可能性もありますが、十中八九次の冬にはバッテリー上がりが頻発することになるので、その前までに交換するのが無難でしょう。
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パナソニックのカオスバッテリーをおすすめしています。
「カオスバッテリーをおすすめする3つの理由」という記事でおすすめの理由を解説しているので交換バッテリーをご検討の場合はご参考ください。
まとめ
この記事ではバッテリー上がりしたときに「しばらく待つ」ことで回復する場合の具体的な状況について説明していきました。
以下にまとめます。
- 過放電によって一時的に電圧低下→バッテリー上がり→しばらく待つと電圧が回復
- 低温で放電性能が低下→バッテリー上がり→しばらく待って気温上昇→放電性能が回復
注意しなければならないのは、しばらく待って回復するのはかなりレアケースだということです。
通常バッテリー上がりする状況ではバッテリーの劣化が進行していて交換しなければ復帰できないような状況がほとんどです。
しばらく待つ方法でダメだった場合はバッテリー交換を検討しましょう。
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おすすめの理由の詳細は「カオスバッテリーをおすすめする3つの理由」の記事で解説しています。
交換バッテリーをご検討の際はご参考ください!
バッテリー上がりに関する総合的な記事もあります。
バッテリー上がり時の対処法を確認したい方は以下の記事を参考にしてみてください。