交換用にLN0バッテリーを購入しようと思っていて、こんな疑問をお持ちではないですか?
- 「自分の車のバッテリーがLN0だってことはわかったけど、LN0ってなんのことか、よくわからないなあ」
- 「LN0って他のバッテリーで互換できたりしないかな?」
- 「価格や性能を考慮したLN0のおすすめを知っておきたいなあ」
- 「LN0を容量アップするならどこのメーカーのバッテリーがいいのかなあ」
この記事ではLN0バッテリーを交換する前に忘れずチェックしてほしい以下のことをまとめました。
- バッテリーのLN0とは?
- LN0を交換するときの互換バッテリーはあるのか?
- LN0のおすすめバッテリー
- LN0バッテリー容量の各社比較
この記事を読めばLN0バッテリーの購入、交換を迷いなくできるようになりますよ。
てっとり早く「オススメが知りたい!」という方にオススメするのは以下のバッテリーです。
以下のリンクから確認してみてください。
今回の調査でオススメを1つに絞りきれませんでしたが、上記はその中でも総合的に1番のおすすめバッテリーです。
「他のおすすめバッテリー」や「おすすめの理由」を知りたいという方は読み進めていってください。
バッテリーのLN0とは
まずはLN0とは何を意味しているのかを説明します。
LN0とはEN規格用バッテリーの型式のことです。ENは欧州規格のことを表します。
以下にLN0の型式の見方をまとめました。
LNサイズはLN0から数字が増えるにつれて形状寸法が大きくなります。
このときの寸法は
- 長さだけが変化
- 幅と高さは固定
LN0の場合は
- 長さ:175mm
- 幅:175mm
- 高さ:190mm
上から見ると正方形に見えます。175mmはコミック本の縦の長さぐらいです。
重さは10kg程度あります。
図の中ではLN0の前に「340」という数字を記載しています。
こちらは性能ランクを表していますが、これは国内メーカー製造のEN規格バッテリーに用いられるものです。
欧州メーカーの製品ではこの記載が基本的にありません。
性能ランクはバッテリーの「容量」と「低温始動性能」から決まる数字であり、バッテリーの性能の高さを示す指標です。
性能ランクに関しての解説は以下の記事をご参考ください。
>>バッテリーの「性能ランク」を徹底解説!
EN規格のLNバッテリーはJIS規格と比較した端子の特徴として以下の2つが挙げられます。
- 端子位置:Lのみ
- 端子種類:太のみ
端子位置はJIS規格での「L」に相当する配置のみです。
端子種類はJIS規格でのDサイズと同じ太のみです。
LN0の型式を定めるEN規格とは
EN規格は、「EU(ヨーロッパ連合)における統一規格(European Norm)」のことでEuropean Standardとも呼ばれます。
バッテリーのEN規格では日本と異なる欧州の基準でバッテリーの寸法、形状、型式の呼び方、性能試験方法等が取り決められています。
EN規格に関しての詳細やJIS規格との違いについては以下の記事をご参考ください。
>>バッテリーのEN規格(LNタイプ)とJIS規格の違いを解説
LN0を交換するときの互換バッテリーは?
LN0に互換するバッテリーはLN0と同形状のバッテリーです。
LN0と同形状でも商品名にLN0が記載されていないバッテリーがいくつかあります。
欧州メーカー独自の品番しか書かれていない商品があるのでその場合は、形状寸法からLNサイズのなににあたるかを確認しましょう。
有名どころの欧州バッテリーの品番を調査して互換品番表を以下にまとめました。
他にもAGMなのか、EFBなのか、高さが175mmのタイプなのか、などにより品番が分かれています。
(AGM:ガラスマットセパレータを使った液が少ないバッテリー)
(EFB:改良液式バッテリーのこと。日本でいうところのアイドリングストップ車用バッテリー)
現在お探しのLN0については上の表に書いてあるものを候補にするか、これ以外の商品名にLN0がついているもの選べばOKです。
上の表の製品の中でBOSCHのLN0互換品ついては以下のリンクから確認できますので、気になる方はチェックしてみてください。
LN0バッテリーのおすすめは?
おすすめを決めるにあたって4つの候補に絞って評価ポイントにそって比較しました。
以下の4つは基本的にどれもおすすめのLN0バッテリーです。
それぞれおすすめできるポイントが異なるため4つ挙げました。
評価で重要視したポイントは「価格」と「性能」、そして「信頼性」です。
これらをふまえた評価結果が以下の表です。
価格、性能、信頼性において、なぜこの順となったのかを説明します。
単純に実売価格の安い順です。
- 8,000~12,000円:BOSCH PS-Iバッテリー
- 13,000~16,000円:VARTA Blue Dynamic
- 13,000~16,000円:GSユアサ ECO.R.ENJ
- 13,000~17,000円:古河電池 ECHNO
LN0バッテリーはこのあたりの価格帯で手に入ります。
BOSCHだけが安い値段設定で、それ以外の値段は横並びといった感じです。
LN0は小さいバッテリーですが、現在は流通量が少ないため、製造コストがあまり下がらず他のサイズのバッテリーに比べて割高になっています。
性能を客観的に見るため、公表されている20時間率容量(20HR)とCCAで比較しました。
結果は以下のとおりです。
バッテリー名 | 20HR[Ah] | CCA[A] | 20HR×CCA |
BOSCH PS-I Battery | 44 | 390 | 17160 |
VARTA Blue Dynamic | 44 | 390 | 17160 |
古河電池 ECHNO | 38 | 333 (推定値) |
12654 |
GSユアサ ECO.R.ENJ | 38 | 270 | 10260 |
わかりやすくするために20HRとCCAをかけあわせた指標で順位づけしました。
古河電池のCCAは公表値がなかったため、性能ランクから逆算して推定した値です。
欧州勢のバッテリーの公表性能値が高く、日本勢が低い結果となりました。
性能面で国産バッテリーに期待していましたが、公表されている数値での結果は今ひとつでした。
信頼性については、口コミの情報などを総合して、初期不良の発生しやすさや日本国内という環境での使われ方を考慮して順位をつけました。
結果として、国産であるGSユアサを1位、古河電池を2位にしました。
それ以外のBOSCH、VARTAは韓国製であるため品質的には同等と考え、両方とも3位の順位づけとしました。
BOSCHが安くて性能もトップクラスという結果となり、1位を獲得しました。
BOSCHはドイツの有名企業です。BOSCHブランドを冠してバッテリーの販売も手掛けています。
性能とコストの両立というところは流石です。
以下のリンクから詳細を確認してみてください。
2位はVARTAのBlue Dynamicです。
性能がトップですが、価格が高いところがマイナスポイントとなりました。
VARTAは世界トップシェアのバッテリーメーカーであるクラリオス社のブランドです。
買って後悔はしないおすすめバッテリーの1つです。
以下のリンクから詳細を確認してみてください。
シェアはGSユアサに及ばないものの独自の技術が光る国産メーカーです。
トヨタ純正にも採用されていますし、品質や信頼性の面を考慮してもオススメです。
以下のリンクから詳細を確認してみてください。
もう一つの同率3位はGSユアサのECO.R.ENJでした。
もう少し健闘してくれることを期待していましたが、少し残念な結果です。
やはり価格が高いというところがネックなのと、公表されている性能値が控えめだというところがマイナスポイントでした。
しかしながら、現在のトヨタ純正品であるという信頼感と国内製造であるという品質は見逃せません。
国産の信頼感を取りたいというユーザーはGSユアサを選ぶべきでしょう。
以下のリンクから詳細を確認してみてください。
LN0バッテリーを容量アップしたい方必見!各社容量比較
先程のおすすめバッテリーの性能比較のところでネタばらししてしまっていますが、改めて容量比較結果をご紹介します。
以下はおすすめの4ブランドのLN0バッテリー20時間率容量比較結果です。
同じ大きさのバッテリーでの比較ですが、外国勢バッテリーと国産勢ではっきり二分される結果となりました。
容量はバッテリーにおいての最重要項目の一つです。
容量の大きいバッテリーを購入の検討材料としてはいかがでしょうか。
BOSCH PS-I BatteryとVARTA Blue Dynamicの商品情報が気になる方は以下からチェックしましょう!
まとめ
この記事ではLN0バッテリーに関する事項を紹介していきました。
まとめていきます。
- LN0とはEN規格バッテリーの型式の一つ
- 欧州バッテリーは同じ形状のLN0であってもブランドごとに品番が異なる
- 品番が異なっても形状はすべてLN0なので互換バッテリー
- LN0のおすすめは総合評価1位の「BOSCH PS-I Battery LN0」
- 容量アップする場合のLN0おすすめは「BOSCH PS-I Battery」か「VARTA Blue Dynamic」
LN0に関する欲しい情報が手に入っていれば幸いです。
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