交換用にLN1バッテリーを購入しようと思っていて、こんな疑問をお持ちではないですか?
「自分の車のバッテリーがLN1だってことはわかったけど、LN1ってなんのことかわからないなあ」
「LN1って他のバッテリーで互換できたりしないかな?」
「価格や性能を考慮したLN1のおすすめを知っておきたいなあ」
「LN1を容量アップするならどこのメーカーのバッテリーがいいのかなあ」
この記事ではLN1バッテリーを交換する前に忘れずチェックしてほしい以下のことをまとめました。
- バッテリーのLN1とは?
- LN1を交換するときの互換バッテリーはあるのか?
- LN1のおすすめバッテリー
- LN1バッテリー容量の各社比較
この記事を読めばLN1バッテリーの購入、交換を迷いなくできるようになりますよ。
てっとり早く「オススメが知りたい!」という方にオススメするのは以下のバッテリーです。
以下のリンクから確認してみてください。
正直、LN1についてはおすすめを1つに絞りきれませんでした。
上記はその中でも総合的に1番のおすすめバッテリーです。
「他のおすすめバッテリー」や「おすすめの理由」を知りたいという方は読み進めていってください。
バッテリーのLN1とは
まずはLN1とは何を意味しているのかを説明します。
LN1とはEN規格用バッテリーの型式のことです。ENは欧州規格のことを表します。
以下にLN1の型式の見方をまとめました。
LNサイズは長さだけが大きくなる
LNサイズはLN0から数字が増えるにつれて形状寸法が大きくなります。
このとき大きくなる寸法は長さだけで、幅と高さは固定です。
LN1の場合は長さが207mm、幅が175mm、高さが190mmです。
上から見るとA5サイズ(210✕148mm)の書籍の大きさに近いです。(A5書籍の方が幅が短い)
重さは12~13kg程度あります。
LN1の前に性能ランクの数字を記載する場合もある
図の中ではLN1の前に「355」という数字を記載しています。
こちらは性能ランクを表していますが、これは国内バッテリーメーカー製造のEN規格バッテリーに用いられるものです。
欧州バッテリーメーカーの製品ではこの記載が基本的にありません。
性能ランクはバッテリーの「容量」と「低温始動性能」から決まる数字で、バッテリーの性能の高さを示す指標です。
性能ランクに関しての解説は以下の記事をご参考ください。
>>バッテリーの「性能ランク」を徹底解説!
端子の特徴がJIS規格と異なる
EN規格のLNバッテリーはJIS規格と比較した端子の特徴として以下の2つが挙げられます。
- 端子位置:Lのみ
- 端子種類:太のみ
端子位置はJIS規格での「L」に相当する配置のみです。
端子種類はJIS規格でのDサイズと同じ太のみです。
LN1の型式を定めるEN規格とは
EN規格は、「EU(ヨーロッパ連合)における統一規格(European Norm)」のことでEuropean Standardとも呼ばれます。
バッテリーのEN規格では日本と異なる欧州の基準でバッテリーの寸法、形状、型式の呼び方、性能試験方法等が取り決められています。
EN規格に関しての詳細やJIS規格との違いについては以下をご参考ください。
>>バッテリーのEN規格(LNタイプ)とJIS規格の違いを解説
LN1を交換するときの互換バッテリーは?
LN1に互換するバッテリーはLN1と同形状のバッテリーです。
LN1と同形状でも商品名にLN1が記載されていないバッテリーが数多くあります。
欧州メーカー独自の品番しか書かれていない商品があるのでその場合は、形状寸法からLNサイズのなににあたるかを確認しましょう。
有名どころの欧州バッテリーの品番を調査して互換品番表を以下にまとめました。
他にもAGMなのか、EFBなのか、高さが175mmのタイプなのか、などにより品番が分かれています。
(AGM:ガラスマットセパレータを使った液が少ないバッテリー)
(EFB:改良液式バッテリーのこと。日本で言うアイドリングストップ車用バッテリー)
ですが、現在お探しのLN1については上の表に書いてあるものあたりを候補にすれば十分だと思いますし、これ以外にも商品名にLN1がついているものも当然あります。
上の表の製品の中でLN1互換品(BOSCHとHELLA)ついては以下のリンクから確認できますので、気になる方はチェックしてみてください。
LN1バッテリーのおすすめ4選
おすすめを決めるにあたって4つの候補に絞って評価ポイントにそって比較しました。
以下の4つの候補は基本どれもおすすめのLN1バッテリーです。
それぞれおすすめできるポイントが異なるため4つ挙げました。
評価で重要視したポイントは「価格」と「性能」、そして「信頼性」です。
これらをふまえた評価結果が以下の表です。
価格、性能、信頼性において、なぜこの順となったのかを説明します。
価格の順位づけ根拠
単純に実売価格の安い順です。
- 8,000~9,000円:VARTA Blue Dynamic
- 9,000~10,000円:ACDelco Premium EN
- 12,000~13,000円:BOSCH シルバーX
- 15,000~16,000円:GSユアサ ECO.R.ENJ
LN1バッテリーはこのあたりの価格帯で手に入ります。
海外メーカー勢のほうが安い傾向です。
国内製造メーカーであるGSユアサにとって、分が悪い結果となっています。(日本は製造コスト高め)
性能の順位づけ根拠
性能を客観的に見るため、公表されている20時間率容量(20HR)とCCAで比較しました。
結果は以下のとおりです。
バッテリー名 | 20HR[Ah] | CCA[A] | 20HR×CCA |
BOSCH シルバーX | 54 | 550 | 29700 |
VARTA Blue Dynamic | 52 | 470 | 24440 |
ACDelco | 50 | 470 | 23500 |
GSユアサ ECO.R.ENJ | 50 | 400 | 20000 |
わかりやすくするために20HRとCCAをかけあわせた指標で順位づけしました。
欧州勢のバッテリーのCCAが高く、GSユアサのCCAが見劣りする結果となりました。
性能面では国産バッテリーのGSユアサに期待していましたが、公表されている数値での結果は今ひとつでした。
信頼性の順位づけ根拠
信頼性については、口コミの情報などを総合して、初期不良の発生しやすさや日本国内という環境での使われ方を考慮して順位をつけました。
結果として、国産であるGSユアサを1位にしました。
それ以外のBOSCH、VARTA、ACDelcoは韓国製であるため品質的には同等と考え、すべて2位の順位づけとしました。
総合1位:VARTA Blue Dynamic
VARTAが安くて性能もトップクラスという結果となり、1位を獲得しました。
VARTAは世界No1シェアを誇るクラリオス社のブランドです。
安定感があるバッテリーでコストもしっかり抑えられており、おすすめできるバッテリーです。
以下のリンクから詳細を確認してみてください。
総合2位:BOSCH シルバーX
性能は4つのバッテリーの中でトップ、価格が若干高いところがマイナスポイントとなりました。
こちらも有名ブランドであり、買って後悔はしないであろうおすすめバッテリーの1つです。
以下のリンクから詳細を確認してみてください。
総合3位:ACDelco Premium EN
3位はACDelcoとなりました。
バランスの取れた結果であり、十分おすすめできるバッテリーです。
ブランド力としても申し分なく、ACDelcoはトヨタの共販部品としても採用されているブランドです。
以下のリンクから詳細を確認してみてください。
総合4位:GSユアサ ECO.R.ENJ
もう少し健闘してくれることを期待していましたが、少し残念な結果です。
やはり価格が高いというところがネックなのと、公表されている性能値が控えめだというところが敗因です。
しかしながら、現在のトヨタ純正品であるという信頼感と国内製造であるという品質は見逃せません。
国産の信頼感を取りたいというユーザーはGSユアサを選ぶべきでしょう。
以下のリンクから詳細を確認してみてください。
LN1バッテリーを容量アップしたい方必見!各社容量比較
先程のおすすめバッテリーの性能比較のところでネタばらししてしまっていますが、改めて容量比較結果をご紹介します。
以下はおすすめの4ブランドのLN1バッテリー20時間率容量比較結果です。
同じ大きさのバッテリーでの比較になるため僅差の結果になりますが、BOSCHのシルバーXが頭一つ抜け出ています。
容量はバッテリーにおいての最重要項目の一つです。
容量の大きいバッテリーを購入の検討材料としてはいかがでしょうか。
BOSXHシルバーXの商品情報が気になる方は以下からチェックしましょう!
まとめ
この記事ではLN1バッテリーに関する事項を紹介していきました。
まとめていきます。
- LN1とはEN規格バッテリーの型式の一つ
- 欧州バッテリーは同じ形状のLN1であってもブランドごとに品番が異なる
- 品番が異なっても形状はすべてLN1なので互換バッテリー
- LN1のおすすめは総合評価1位の「VARTA Blue Dynamic LN1」
- 容量アップする場合のLN1おすすめは「BOSCH シルバーX」
LN1に関する欲しい情報が手に入っていれば幸いです。
現在、欧州車やトヨタ車のLN1バッテリーの交換をご検討中の方は紹介した4つのバッテリーがおすすめです!
以下から商品情報を確認してみましょう!
総合1位:VARTA Blue Dynamic
総合2位:BOSCH シルバーX
総合3位:ACDelco Premium EN
総合4位:GSユアサ ECO.R.ENJ