ジャンプスタートでバッテリー上がりから復活できたけど、しばらくしたらまたバッテリー上がりしちゃった!
ジャンプスタートで復活した後はどうすればいいんだろう?
充電だけしておけばいいのかな?
バッテリー交換しないといけないのかな?
こんな疑問を解決できる記事になっています。
なぜなら、わたしはバッテリーの開発経験があり、バッテリーがどのような状態になったらバッテリー上がりするかを熟知しており、その後どうやったらバッテリー上がりが再発しないようになるかがわかっているからです。
この記事では「バッテリー上がりをジャンプスタートで復活させたけど、その後の対処ってどうすればいいの?」という方に向けて、その後の対処方法をご説明します。
また、どうしてその対処をしなければならないかの理由、原因となるバッテリーの状態などを説明していきます。
この記事を読んでいただくことで、バッテリー上がりの最終的な対処方法が身につき、バッテリー上がりをしたときに適切な処置をすることができます。
バッテリー上がり時の対処マップ
バッテリー上がり時の対処マップを考案しました。
バッテリー上がり時の対処の流れがひと目で分かるように作りました。
青点線枠で囲んだ部分が、その後の対処に関する部分になります。
図の見方としては、はじめにバッテリーがどこで上がったかを確認して、応急処置の2択に入ります。
応急処置は、「ロードサービスを呼ぶ」か「自力でジャンプスタートする」かの2択になります。
応急処置について知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
応急処置でエンジンが始動できたら、その後の処置に移ります。
その後の処置も最終的には3つの処置に集約することができます。
マップのフローに沿って、3例をご説明していきます。
【対処1】「しっかり充電」
行動の流れは以下のとおりです。
- 出先でバッテリーが上がる
- ロードサービスを呼び、ジャンプスタートでエンジンをかける
- 自宅に帰る
- 長時間エンジンを切らずに、しっかり充電させる
こちらの例はバッテリーがまだ新品に近くて劣化しておらず、バッテリー交換の必要がないと判断された場合の対処です。
その後の対処として「しっかり充電」を選択する場合の判断基準についてはこのあと説明します。
【対処2】「お店でバッテリー交換」
2例目は、以下のフローになります。
- 出先でバッテリーが上がる
- ロードサービスを呼び、ジャンプスタートでエンジンをかける
- その足でディーラーやカー用品店、ガソリンスタンドなどのバッテリー交換が頼めるお店で新品のバッテリーに交換する
こちらの例はバッテリーの使用期間が長くてもう寿命だなと判断したときに選択されます。
そして、高いお金がかかってしまってもお店で交換したほうが安心という方が選択するルートです。
お店でバッテリーを交換するのと、インターネットでバッテリーを購入して自分で交換するのとではかかる費用に雲泥の差があります。
【対処3】「自力でバッテリー交換」
3例目は、以下のフローになります。
3例目の手順は以下の流れのとおりです。
- 出先でバッテリーが上がる
- ロードサービスを呼び、ジャンプスタートでエンジンをかける
- 自宅に帰る
- ネットでバッテリを購入して、自力でバッテリーを交換する
こちらの例はもうバッテリーの使用期間が長くて寿命になっていると判断したけれども、コスト重視でバッテリー交換に少しでもお金をかけたくないと考えている方が選択するルートです。
このあと自分でバッテリー交換する場合の、注意点や交換の仕方についても説明していきます。
バッテリー上がりした後の対処は最終的に3つ
3例を使ってご説明してきましたが、バッテリー上がりを応急処置した後の対処は最終的には次の3つしかありません。
- しっかり充電させる
- お店でバッテリー交換する
- 自力でバッテリー交換する
「しっかり充電させる」と「自力でバッテリー交換する」について詳しく説明していきます。
しっかり充電
バッテリー上がり後にジャンプスタートして、その後バッテリー交換をせずに充電だけで済む場合があります。
次の確認ポイントに該当すれば、充電だけ実施で交換はせずに様子を見てもよいと思います。
- ライトやルームランプのつけっぱなしにしていたことが原因でバッテリー上がりした
- バッテリーを新品に交換してからまだ1年以内である(新車を買ってから1年以内でもよい)
- 普段、クルマを適度に使用している(数ヶ月放置などはしていない)
ライトやルームランプのつけっぱなしが原因
昔からよく言われているバッテリー上がり原因の一つがコレです。
ですが、最近のクルマはつけっぱなしにしても30分~1時間すると、自動でルームランプに繋がる回路部分(リレー)が切れて、勝手に消灯する設計になっています。
ですので、昔に比べてつけっぱなしが原因でバッテリー上がりしてしまうということは減っていると考えられます。
それでも劣化状態、充電不足、低い気温と短時間のつけっぱなしが複合してバッテリー上がりしてしまう場合もあります。
軽度の劣化であれば、充電によってまだまだ使用できる可能性もあります。
まだバッテリーを使い込んでおらず、つけっぱなしにしてしまったと自覚している場合は充電だけしっかりとして様子を見てみましょう。
様子を見たもののすぐにバッテリー上がりが再発した場合には、劣化状態が深刻な状態なので諦めてバッテリー交換することが懸命です。
使用1年以内のバッテリーは充電の対処で十分
使用1年以内のバッテリーが充電だけでよい理由は、単純に劣化がまだ進行していない可能性が高いからです。
その証拠にバッテリーメーカーの製品補償の使用期間は最低でも2年となっている場合が多いからです。
以下は国内最大手のGSユアサの通常タイプの量販店向けバッテリーの商品紹介ページ記載情報です。
Standardタイプでも最低補償期間が2年です。High Classであれば3年です。
バッテリーをかなり酷使した使い方をしていても1年ではまだ半分以上の余裕は残しているので、バッテリーが寿命になるほどの劣化をしているとは考えにくいです。
それでも1年以内でダメになるようなことがあれば製造不良の可能性が高いので、メーカーに問い合わせて無償交換してもらいましょう。
ただし、使用期間の他に走行距離でも制限がついているため、車のヘビーユーザーですでに補償走行距離である4万km以上乗っているような場合には補償対象にはならないので注意が必要です。
走行距離が長い場合は、また別の劣化モードで劣化がかなり進行している可能性があります。
適度に使用しているバッテリーは充電の対処で十分
バッテリーにとって一番やさしいのは適度に使用されている状態だと考えます。
バッテリーというのは過度に放電されるのも、過度に充電され続けるのも嫌います。
適度な走行時間(30分程度)で、ほぼ毎日乗ってあげるような使い方が一番適しており、バッテリーはいい充電状態が保たれます。
この状態であれば、過放電での劣化も、過充電での劣化も起きにくく、バッテリーの寿命を伸ばすことができます。
うまく行けば、10年バッテリー上がり知らずなんてことも現在のバッテリーの性能であれば十分可能だと思います。
ただ、やはりバッテリーは消耗品ですので、適度なタイミングで交換しておいたほうが無難です。
バッテリーに優しい使い方をすれば、めったにバッテリ上がりにお目にかかることはないでしょう。
自力でバッテリー交換
バッテリー上がり後の最終的な対処として、自力でバッテリー交換を選択する方もいると思います。
DIYに手慣れた方は、簡単にこなしてしまうバッテリー交換ですが、初めてやるとなると不安なものです。
正しい手順で行なうことで、初心者でも意外と簡単にできますのでチャレンジしてみましょう。
ディーラー等のお店に頼むとバッテリー代と工賃でものすごい見積もりを出されることもあります。
ネットでバッテリーを購入して自力で交換して賢く安く済ましてしまいましょう。
バッテリーの交換方法
注意事項
- バッテリー内の液体は硫酸であり、皮膚についたり目に入ったりした場合、大変危険です。保護メガネを着用して作業してください。
- ショートやスパークによって水素ガスが引火爆発する危険性があります。金属の工具でプラス端子とマイナス端子をショートさせないよう注意して作業してください。
交換手順
手順を図解しました。
次の手順でバッテリー交換作業を行ってください。
これで交換完了です。
交換完了後は、ケーブル接続端子のナットがしっかりと締められているかを確認してください。
なお、メモリーバックアップの電源を取り付けて作業をすれば、クルマのECU関連のメモリーがリセットする心配がありません。
バッテリー応急処置後の対処まとめ
バッテリー上がりをジャンブスタートで復活させて応急処置をした後の対処は次の3つです。
- しっかり充電させる
- お店でバッテリー交換する
- 自力でバッテリー交換する
しっかり充電させることで、完全復活するのは劣化が進行していないバッテリーだけです。
劣化が進行したバッテリーは必ず交換が必要になります。
経済的に優れているのでバッテリーをネット購入して自力でバッテリー交換にチャレンジしてみましょう。
バッテリー上がりの応急処置ついては以下の記事で解説していますのでご参考ください。
>>【すぐわかる】バッテリー上がりの応急処置はこの2択!
バッテリー上がりの一風変わった対処法として「しばらく待つ」についての見解をまとめています。
ご興味があればご一読ください。
>>しばらく待つとバッテリー上がりが回復する場合もある、その理由を解説!