「純正S-95バッテリーのクルマに載っているけど次はどのバッテリーにしたらいいかな?」
「S-115という型番を見かけたけどS-95とどう違うのかわからないなぁ」
バッテリーは高い買い物ですから失敗しないよう、よく商品内容を理解して購入を決めたいですよね。
特にバッテリーの型式はややこしいところもあるのでよく理解して納得した状態で購入するべきです。
この記事ではS-95とS-115の型式の違いを詳しく解説しますので、S-95純正品をS-115に交換してよいかを判断することができますよ。
バッテリーサイズのS-95とS-115の違い
最初のアルファベットの「S」と、うしろの数字の「95」「115」が何を表しているのかがわかれば違いを理解することができます。
まず最初のアルファベットの「S」、これはバッテリーの「サイズ、寸法」を表しています。
次の通り「S」が意味するところはSBA規格という日本電池工業会の規格で決められています。
左の表の「S」のとなりに「D26」という記載がありますが、こちらはJIS規格で定められたバッテリーサイズの記号です。
このようにアイドリングストップ用サイズの「S」というアルファベットはJIS規格サイズの「D26」と同じサイズであることがわかります。
つづいて、後ろの数字の「95」「115」ですが、こちらは「性能ランク」を表しています。
性能ランクはバッテリーの性能を表す数字なので、形状とは基本的に関係ありません。
直接関係はないものの、サイズが大きくなれば性能も良くなるため性能ランクの数字は大きくなります。
以上より、「S-95」と「S-115」は「サイズ、寸法」は同じで「性能ランク」が異なるバッテリーだということがわかります。
S-115はS-95と形状は同じだけれど、S-95よりも性能がいいバッテリーということですね。
S-115:Panasonicのcaos(カオス)
新車搭載の純正品は基本的にS-95のバッテリーが使われていますが、Panasonicのcaos(カオス)等の市販品のバッテリーにおいては性能が高いことをアピールするためにS-115という、表示が使われています。
カオスは性能ランクが高く、5時間率容量や低温始動性能、耐久性も申し分ないバッテリーです。
みんカラユーザーからも常に支持されており「みんカラパーツオブザイヤー」で殿堂入りしています。
S-115:AQUA DREAM
「AQUA DREAM(アクアドリーム)」という新興ブランドがS-115バッテリーを販売しています。
AQUA DREAMに関しての情報は以下の記事で詳しく紹介していますのでご参考ください。
AQUA DREAMの評価についての記事はコチラ
関連記事【AQUA DREAMバッテリー】「みんカラ」レビューから総合評価
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S-115はS-95の互換バッテリーとなるのか
S-95とS-115はサイズが同じで、性能ランクが異なるだけなので問題なく車両に搭載することができます。
S-115はS-95の互換バッテリーとなります。
また、比較的古い車種の純正バッテリーがS-85だったりすることがあります。
これはまだアイドリングストップ車用バッテリーが出たばかりの頃で性能ランクが低かったためです。
当然同じ「S」サイズなのでS-85に対して、S-95やS-115を搭載することは問題ありません。
S-95またはS-85からの交換を検討している方は、以下からS-115に関する商品情報をご確認ください。
純正S-95をS-115に換えるデメリットはあるか
デメリットはありません。
S-95とS-115はまったく形状が同じバッテリーなので取り付けの問題は起きません。
95→115にアップするので、容量や始動性能といったバッテリーの初期性能向上が期待できます。
また、S-95よりもS-115の方が長持ちする確率が高いです。
ここで、S-115のほうが寿命性能まで絶対にいいと言い切らないのには理由があります。
それは、寿命性能は性能ランクには表されていないからです。
性能ランクはあくまで容量と始動性能で決まる指標なので、寿命性能は反映されていません。
性能ランクが大きいほど寿命性能も高くなる傾向はありますが、絶対ではありません。寿命性能を決める設計は容量と始動性能とは違う設計項目となります。
性能ランクが95から115に上がることで価格の面で高くなるのではないかと思うかもしれないですが、実売価格を確認したところS-115が特別高くなる傾向はありませんでした。
S-95であろうとS-115であろうとメーカーごとの値付け傾向があるだけで安いメーカーは安く、高いメーカーは高いという傾向があるだけです。
他にもS-95とS-115のような関係のバッテリーはあるか
他にも同様の関係になっているバッテリーはあります。
新車搭載「純正」のバッテリー型式と、低価格の新興ブランドバッテリー「AQUA DREAM(アクアドリーム)」、Panasonicの「caos(カオス)」バッテリーのアイドリングストップ用バッテリーの現在販売されているラインナップで型式比較をしました。
この表を見てもわかるように、「S」以外にも「K」「M」「N」「Q」「S」「T」といったアルファベットのサイズでもS-95とS-115と同じような関係であり、標準に対してサイズは同じで、性能ランクが違うというバッテリーがあります。
性能ランクの部分もメーカーによって性能自体が異なるため数字が違います。
コストパフォーマンスとの兼ね合いで性能ランク選びをするとよいですが、純正以上の数字ならば初期性能に対する問題はありません。
耐久性については性能ランクで一概に決まらないということを覚えておきましょう。
まとめ
S-95とS-115の違いについて解説しました。
内容をまとめます。
- 「S」は「サイズ、大きさ」を表す。
- 「95」「115」の部分は性能ランクを表す。
- 新車純正S-95搭載の車両にS-115を載せ替えることは可能!
- S-95をS-115に載せ替えるデメリットはなし!初期性能(容量・始動性能)は向上!
バッテリーの型番はややこしいですが、覚えてしまえばわりとシンプルで難しくはありません。
正しい知識を身につけてお得に性能の良いバッテリーが選べるといいですね。
S-95からS-115への交換に興味を持った方は以下からS-115カオスバッテリーの商品詳細を確認してみてください。