交換前に知っておきたいT-110, T-115バッテリーの互換とオススメ、容量・適合も確認

自動車に使われているT-110またはT-115というバッテリーをご存知ですか？

• 「なんか聞いたことありそうだけどよくわからない」
• 「T-110（T-115）を使っているので交換用のオススメが知りたい」
• 「T-115がどのバッテリーの互換になるのか知りたい」

このような疑問を持っている方に読んでいただきたい記事です。

私はバッテリー開発の経験があり、カーバッテリーについて熟知しています。

この記事で解説するのはT-110とT-115に関する以下の内容。

この記事を読めばT-115バッテリーの購入・交換を迷いなくできるようになります。

てっとり早く「オススメが知りたい！」という方にオススメするのはコスパに優れるBOSCHのハイテックプレミアムです。
さっそくチェックしてみる方は以下のリンクからどうぞ。

おすすめの理由など、T-110, T-115についてもっと詳しく知りたいという方は読み進めてみてください。

バッテリーのT-115とは

まずはT-115とは何を意味しているのかを説明します。
（T-110も基本同じ考え方なのでT-115を使って説明します。）

T-115とはアイドリングストップ車用バッテリーの型式のことです。

以下に型式の見方をまとめました。

T-115の「T」はバッテリーのサイズ（外形寸法）を表します。

「T」はJIS規格のD31サイズと同じサイズ。

とても大きいバッテリーで重さは22~23kg程度あります。

T-115の「115」は性能ランクを表しています。

性能ランクはバッテリーの「容量」と「低温始動性能」から決まる数字で、バッテリーの性能の高さを示す指標です。

参考記事>>バッテリーの「性能ランク」を徹底解説！

T-115の右側に表記がない場合、プラスマイナスの端子位置はJIS規格での「L」に該当します。

アイドリングストップ車用バッテリーの場合、「L」は記載なしになります。

参考記事>>解決！バッテリーのLとRの見分け方と間違えたときの対処法！

T-110, T-115が互換できるバッテリーは？

T-115の互換関係がわかる図をまとめました。

T-115はD31Lの互換になる

T-110, T-115バッテリーは〇〇D31L（〇〇に数字が入る）バッテリーの互換になります。

なぜならTサイズとD31Lサイズは全く同じ形状・寸法のバッテリーだからです。

寸法は同じですが、アイドリングストップ車用バッテリーであるT-110, T-115の方が性能は高くなります。

T-110, T-115はD31Lバッテリーの互換バッテリーとして使うことができます。

T-115はT-110の互換になる

数字が大きいT-115はT-110の互換として使えます。

なぜ使えるかというと、「T」のあとの数字である性能ランクが大きいからです。

当然のことですが、高い性能のバッテリーは低い性能のバッテリーの互換になります。

T-115はD31Rの互換にはならない

注意すべき点としては、T-115はD31Lの互換にはなりますが、D31Rの互換にはならないことです。

なぜなら末尾のLとRはバッテリーのプラスとマイナス端子位置を表すからです。

端子の位置が逆になってしまうと、バッテリーを組み付けできなくなるので購入の際は気をつけなくてはなりません。

参考記事>>解決！バッテリーのLとRの見分け方と間違えたときの対処法！

T-110, T-115バッテリーのおすすめは？

オススメはBOSCHのハイテックプレミアムT-110です。

なぜなら他社バッテリーに比べて圧倒的なコストパフォーマンスだからです。

その根拠となる調査結果をご紹介します。

比較対象は以下の2点。

• 5時間率容量
• 価格

参考記事>>バッテリーの５時間率容量とは？グラフでわかりやすく解説！

T-110, T-115バッテリーの各社容量・価格比較

Amazonや楽天で入手しやすい主要な4社のT-110, T-115バッテリーの比較結果は以下の通り。

図の見方を説明します。

5時間率容量は棒グラフで、価格は折れ線グラフで示しています。

容量はBOSCHが75Ahで頭一つ抜けています。2番手に古河電池、そのあとがGSユアサとPanasonicが並ぶという結果です。

価格の方は数字が小さいほど安くてお得です。結果はBOSCHが17,000円程度でトップ。次がPanasonic、そしてGSユアサ、古河電池と続きます。ちなみにこの参考価格はAmazonと楽天での調査です。

1位と4位の差は14,000円。

同じサイズで同じインターネット購入のバッテリーといえど、ここまで差がひらくのでしっかり調査してバッテリーを選ぶことは重要ですね。

1位のBOSCHハイテックプレミアムの詳細は以下のリンクから確認してみてください。

性能ランクの逆転現象についての疑問

この表において「JIS対応型式ってなんだろう？」「なぜT-115よりもT-110のほうが性能が良いのだろう？」と疑問をもった方がいるかも知れません。

この疑問ついて解説します。

アイドリングストップ車用バッテリーはJIS規格の通常バッテリーの互換品として使用可能です。
その場合にJISに対応する型式を表記しておいたほうが選びやすいため、BOSCHであればJISの型式である145D31Lの表記があります。この先頭の数字「145」は性能ランクを表しており、T-110の「110」と同じ意味の数字となります。

「なぜ違う数字なのか？」については、おそらく車両に適合したバッテリーを探す際に元の純正の数字から変更してしまうと、自分の車に適合しているバッテリーかわかりにくくなったり、検索して見つけにくくなったりするからだと考えられます。

GSユアサ（JIS型式で性能ランク130)やBOSCH（JIS型式で性能ランク145）は性能ランクを高く表示できる性能はあるものの、アイドリングストップ車用の表記としてはT-115やT-110と表記して、純正の型式に合わせるようにしています。

そのように合わせていないバッテリーも存在します。それはT-115以外のカオスバッテリーです。
カオスバッテリーは販売戦略上なのか、純正よりも高い性能ランク表記にしています。
その場合の違いを解説している記事もありますので、以下をご参考ください。

>>M-42に対するM-65, M-55の違いを解説
>>バッテリーのN-55・N-65・N-80の違いを解説
>>Q-85に対するQ-100, Q-90の違いを解説
>>バッテリーのS-95とS-115の違いを解説

表記上BOSCHは「T-110」ですが性能ランクは「145」であるため、この中で1番性能ランクが高いです。その証拠として、5時間率容量が最も優れる結果となっているというわけです。

T-110, T-115の適合車種

T-110, T-115を搭載している主な車種を紹介していきます。

正確な情報はご自分の搭載バッテリーの実物を確認したり、バッテリーメーカーの適合情報を確認したりしてください。

こちらの情報はあくまで正式確認前の下調べとしてご活用ください。

新車時T-110搭載車

T-110を搭載しているのは、マツダのクリーンディーゼル車のみです。
ディーゼルエンジンは始動のときの負荷の性質がガソリンエンジンと異なるため、ガソリンエンジンの同排気量のクルマよりも容量の大きなバッテリーを必要とします。

搭載車種は以下の通りです。

メーカー	車種	エンジン	排気量[cc]
マツダ	アクセラ スポーツ	ディーゼル	2200
マツダ	CX-5	ディーゼル	2200
マツダ	アテンザ セダン	ディーゼル	2200
マツダ	アテンザ ワゴン	ディーゼル	2200

T-110バッテリーの交換にはBOSCHのT-110バッテリーがおすすめです。
以下のリンクから詳細を確認してみてください。

新車時T-115搭載車種

T-115を搭載しているのは、トヨタの高級車であるLEXUSブランドの「RX200t」のみです。
高級車は快適性アップのための装備が充実しているため大容量のバッテリーが必要です。変にケチらず大きな高性能バッテリーを取り付けるのがオススメですね。

メーカー	車種	エンジン	排気量[cc]
トヨタ	レクサス RX200t	ガソリン	2000

レクサスのバッテリー交換なら純正品をおすすめしたいところではありますが、ブランド料金を相当額取られるので中身は同じ国産バッテリーである以下のバッテリーをオススメします。
どの国産ブランドもしっかり作り込まれています。お好みで選んでみてください。

T-110, T-115バッテリーまとめ

この記事ではT-110, T-115バッテリーのオススメや互換について説明しました。
内容をまとめます。

• T-115とはアイドリングストップ車用バッテリーの型式の一つ
• T-115はD31Lバッテリーの互換となる。D31RはT-115Rが互換。
• おすすめバッテリーはコスパ抜群のBOSCHハイテックプレミアムT-110

T-115についての疑問、お悩みが解消いただけたでしょうか。
この記事がお役に立てていれば幸いです。

T-110またはT-115の交換をお考えで、コスパを重視する方はBOSCHのT-110バッテリーがおすすめです。
以下のリンクからチェックしてみてください。