- 「自分のクルマはK-42(K-42R)が使われてるみたい。交換用のオススメが知りたいなあ。」
- 「M-42からK-42への交換(または反対)をしてもいいのかなあ?」
- 「M-42からK-42Rへの交換(または反対)をしてもいいのかなあ?」
- 「軽自動車ってK-42とM-42どちらも使われているみたいだけど違いがよくわからないなあ」
こういったお悩みを解決します。
私はバッテリー開発の経験があり、カーバッテリーを熟知しています。
この記事では以下の2つのテーマについて説明します。
- K-42とK-42Rのおすすめバッテリーはなにか?
- K-42とM-42の違いはなにか?互換できるのか?
この記事を読むことで、迷わず交換用バッテリーを選ぶことができますよ。
さっそく、一番気になる「M-42からK-42に交換してもOKか?」の結論です。
結論:「M-42をK-42に交換OK、逆もOK」
こちらについての理由やM-42とK-42の違いの3つのポイントを記事で詳しく説明しています。記事を読み進めていただくとより理解できます。
おすすめK-42バッテリーの結論は、
K-42バッテリー:「BOSCHのハイテックプレミアム K-42, K-42R」をオススメ。
また、M-42とK-42が互換関係にあるので、
K-42からの交換用として「Panasonicのカオスバッテリー M-65, M-65R」もオススメ。
参考記事>>M-42に対するM-65, M-55の違いを解説
さっそく商品を探してみる方は以下のリンクから確認してみてください。おすすめの理由についても気になる方は記事を読み進めてください。
K-42
K-42R
M-65
M-65R
K-42とK-42Rバッテリーのおすすめ
K-42のオススメを決定するにあたり次の3つの候補を比較しました。
- GSユアサ ECO.R.Revolution
- 昭和電工マテリアルズ Tuflong Premium
- BOSCH ハイテックプレミアム
候補の選定ポイントとしては以下の2点
- ネット通販で手に入りやすい
- 知名度のあるブランド
これを前提条件として、5時間率容量スペックとコストの比較をしてオススメを決めていきました。
各社のK-42を比較した結果一覧は以下のとおりです。
バッテリー名 | 総合 | 価格 | 容量 |
---|---|---|---|
BOSCH ハイテックプレミアム | 1位 | 1位 (6,200円) | 1位 (30Ah) |
GSユアサ ECO.R Revolution | 2位 | 3位 (7,100円) | 1位 (30Ah) |
昭和電工マテリアルズ Tuflong PREMIUM PLUS | 3位 | 2位 (6,900円) | 3位 (27Ah) |
※価格は2021年10月の調査結果であり、現在の価格と異なる場合がありますのでご注意ください。
1位 BOSHC ハイテックプレミアム「K-42」
2位 GSユアサ ECO.R Revolution「K-42」
3位 昭和電工マテリアルズ Tuflong PREMIUM PLUS「K-42」
K-42とM-42の互換関係
互換関係が早わかりできる図を使って概要を説明します。
この図をカンタンに説明すると
互換関係がある
- 「M-42 ←○→ K-42」
- 「M-42R ←○→ K-42R」
互換関係がない
- 「M-42 ←✕→ M-42R」
- 「M-42 ←✕→ K-42R」
- 「K-42 ←✕→ M-42R」
- 「K-42 ←✕→ K-42R」
といった感じです。
互換する場合としない場合、つまり「交換OKの場合と交換NGの場合」についてここから詳しく説明していきます。
M-42をK-42に交換OK、逆もOK
M-42とK-42はほぼ完全互換です。
なぜ互換できるのかというと、
- M-42はK-42よりも横の長さだけが1cm長い
- その他の奥行き・高さは同じ
だからです。
「M-42からK-42への交換(または反対)をしてもいいのかなあ?」に対する回答は以下となります。
「M-42がすでに載っているクルマにK-42を載せ替えてもいいですし、K-42がすでに載っているクルマにM-42を載せ替えてもOKです。」
どちらからどちらに交換してもOKなのですがオススメの交換の仕方は
- 現在搭載がM-42ならK-42に交換
- 現在搭載がK-42でもK-42に交換
いずれの場合でもK-42への交換をオススメする理由は
- K-42とM-42はスペック上の性能は同等
- 基本的にK-42の方が材料コストが抑えられるので安い
実際は若干性能に優劣があるとは思いますが、実使用上は小さいサイズのK-42で問題ありません。
具体的なオススメバッテリーは「BOSCHのハイテックプレミアム K-42, K-42R」です。
K-42
K-42R
Panasonicのカオスバッテリーも基本おすすめしていますが、カオスはK-42をラインナップしていません。
参考記事:>>Panasonic カオスバッテリーをおすすめする3つの理由【評判も紹介】
カオスの場合はK-42の互換品としてM-65があります。
参考記事:>>M-42に対するM-65, M-55の違いを解説
カオスM-65もオススメできるバッテリーです。
K-42と互換可能ですので、カオスを選びたいという方はK-42からM-65へのサイズアップを検討してみてください。
M-65
M-65R
K-42RをK-42やM-42に交換はNG、逆もNG
後ろにRがついたK-42RをRのついていないM-42に交換してはいけません。
なぜなら「Rは端子位置の違いを表しているから」です。
M-42やK-42に対して、端子の位置違いのM-42RやK-42Rという型式のバッテリーがあります。
上の図にあるようにK-42のうしろに記載がない場合と「R」の記載がある場合があり、それぞれバッテリー端子のプラスとマイナスの位置が異なります。
参考:>>解決!バッテリーのLとRの見分け方と間違えたときの対処法!
端子の位置は車両に搭載できるかどうかに関わりますので、とても重要です。
搭載しているバッテリーがK-42RであるときにK-42やM-42を搭載することはできない可能性あります。
現在の搭載バッテリーが「Rあり」であれば「Rあり」のK-42RかM-42Rを購入して交換しましょう。
「Rなし」の場合は同じ「Rなし」のK-42かM-42を購入して交換しましょう。
K-42R「Rあり」
K-42「Rなし」
アイドリングストップ車用バッテリーのM-42とK-42とは
ここからはM-42とK-42の違いをしっかり解説していきます。
まずはM-42やK-42とはなんのことかを説明します。
M-42やK-42はアイドリングストップ車用バッテリーの型式です。
参考記事>>アイドリングストップ車のバッテリー寿命は2~6年!専用品が必要なワケを解説
以下に型式の見方をまとめました。
左の表の「K」と「M」のとなりに「B19」と「B20」という表記があります。これはJIS規格で定められたバッテリーサイズの記号です。
このようにアイドリングストップ車用バッテリーのアルファベット部分はJIS規格サイズと対応しています。
では、この「B19」と「B20」は何を意味しているのでしょうか。以下にまとめました。
記号の「B」は幅×高さ寸法を表しています。K-42とM-42は「B」の部分は同じなので図のオレンジ部分の面の寸法は同じということですね。
違いがあるのは長さ部分です。Kは19cmでMは20cmです。1cmしか違いがありません。
つまり、K-42とM-42は1cmしか違わない、ほとんど同じ大きさのバッテリーだということがわかりますね。
つづいて、後ろの数字の「42」は「性能ランク」を表しています。
性能ランクはバッテリーの性能を表す数字なので、形状とは基本的に関係ありません。
この数字についてはK-42とM-42は全く同じ数字なので、性能は同等ということになりますね。
K-42の方が少し小さいので、大きさあたりの性能はK-42の方が優れています。
以上より、「K-42」と「M-42」は「長さ」だけが1cm異なり、「性能ランク」が同じバッテリーであることがわかります。
小さくても性能が同じなので、K-42の方が少し優れたバッテリーという感じですね。
軽自動車の交換用バッテリーはBOSCHのK-42またはPanasonicカオスのM-65がおすすめです。以下から探してみてください。
M-42とK-42の違い 3つのポイント
もうほとんど説明してしまいましたが、復習の意味もかねてM-42とK-42の違いの3つのポイントを説明します。
① M-42とK-42はバッテリー外形の長さが違う
M-42は20cm、K-42は19cmと外形の長さだけが違います。
外形の幅×高さの部分は同じです。
② M-42とK-42は性能ランク42が同じ
M-42とK-42はバッテリーの大きさは若干異なりますが、性能ランクはどちらも「42」です。
つまりはバッテリーにとって重要な「容量」と「低温始動性」という性能に関してはほぼ同等ということです。
性能ランクについては以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
③ M-42とK-42は搭載面で完全に互換関係
アイドリングストップ機能付きの軽自動車では新車搭載時にM-42(M-42R)を設定している車両とK-42(K-42R)を設定している車両があります。
しかし、これをまともに信じる必要はありません。
M-42とK-42は完全に搭載面で互換関係です。
- K-42 → M-42に交換
- M-42 → K-42に交換
上記のような交換が可能です。
理由は前述したように形状の長さが1cm違うだけで、ほぼ同じ形状であるからです。
バッテリー搭載スペースは1cm違いのバッテリーを置く余裕はあるので、どちらのバッテリーの搭載も可能です。
能力的にはどちらも性能ランクは「42」であり、性能ランクが同等かそれ以上であればデメリットはありません。
M-42とK-42は完全に互換であるため軽自動車の交換用バッテリーはK-42でもM-42(M-65)でもどちらでもOKです。
参考記事:>>M-42に対するM-65, M-55の違いを解説
K-42RをM-42に交換してもよいか?
端子の位置違いのM-42RやK-42Rという型式のバッテリーもあります。
上の図にあるようにK-42のうしろに記載がない場合と「R」の記載がある場合があり、それぞれバッテリー端子のプラスとマイナスの位置が異なります。
参考>>解決!バッテリーのLとRの見分け方と間違えたときの対処法!
端子の位置は車両に搭載できるかどうかに関わりますのでかなり重要です。
搭載しているバッテリーがK-42RであるときにK-42やM-42を搭載することはできない可能性あります。
現在の搭載バッテリーが「Rあり」であれば「Rあり」のK-42RかM-42Rを購入して交換しましょう。
「Rなし」の場合は同じ「Rなし」のK-42かM-42を購入して交換しましょう。
K-42R「Rあり」
K-42「Rなし」
互換できるのになぜK-42とM-42が存在する?
「憶測も含みます」と前おきした上での話です。
アイドリングストップ車用バッテリーは開発当初、性能面を担保することが難しくできるだけ大きいサイズのB20サイズ(のちのM-42)で開発を始めました。
その後、アイドリングストップ車用バッテリーも進化していき、少し小さいサイズのB19(のちのK-42)でも十分成立するようになりました。
また、コストも下げたいというカーメーカーの要求もあり、B19サイズのアイドリングストップ車用バッテリーK-42が採用されるようになってきたわけです。
※コストは材料の量に基本的に比例するので、材料である鉛の量が少なくてすむ小さいバッテリーの方が安くなります。
以上の背景があり、軽自動車用にはM-42とK-42が混在するのではないかと思います。
M-42とK-42の違い まとめ
アイドリングストップ車用バッテリーK-42のおすすめとM-42との違いについて説明しました。
最後に内容をまとめます。
- M-42とK-42は外形寸法の長さが1cmだけ異なる
- M-42とK-42は性能ランク「42」が同じなので性能は同等
- M-42とK-42は搭載面で完全に互換
- K-42R(Rあり)とM-42(Rなし)は互換性がないので注意
最後に、交換するときのオススメバッテリーを改めてご紹介。
K-42バッテリーとしては「BOSCHのハイテックプレミアム K-42, K-42R」をオススメ。
M-42とK-42が互換関係にあるので、K-42からの交換用として「Panasonicのカオスバッテリー M-65, M-65R」もオススメです。
下記のリンクから詳細を確認してみてください。
K-42
K-42R
M-65
M-65R